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2020年、セブンズを日本中に広めたい

画像:試合中の羽野 一志選手の写真。

羽野一志

ラグビー選手、NTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスに所属し、2020年、7人制ラグビー(セブンズ)での活躍が期待される羽野一志選手。世界に挑み続けるその想いを伺いました。

※2018年6月時点の取材記事です

走り勝つラグビーで世界と戦う

7人制ラグビー(セブンズ)の魅力を教えてください。
セブンズは15人制ラグビーと同じピッチに7人で立つので、一人ひとりのスペースが広いんですよね。だから、15人制に比べると、フィジカル以上にスピードが重視されます。試合時間も14分(7分ハーフ)と短い分、試合展開が早いし分かりやすいので、一度見ていただけたら、きっとハマると思いますよ。
羽野選手の持ち味は?
世界と渡り合うとなると、スピードやパワーでは強豪に敵わない部分もあるんですが、14分間しっかり走れるだけのフィットネスや、低くタックルに入る“がむしゃら感”は、どの国の選手にも負けないつもりです。
日本は、アジアでは最強クラスながら、世界のトップグループには食い込めていません(2014-15シーズンのワールドシリーズで15位)。2020年に向けて、日本代表の強化ポイントは?
全員で走り勝つラグビーをめざしています。選手一人ひとりの体格やスピードでは、強豪国に劣るので、まず運動量では負けないように。それから、アタックでもディフェンスでもチームプレーを強く意識して、7人全員が同じ“絵”を見てプレーすることを大切にしています。
画像:試合中の羽野 一志選手の全身写真。

一つのミスも許されないと覚悟して臨む

羽野選手にとってオリンピックとは?
僕がラグビーを始めた頃は、ラグビーでオリンピックに出られるとは思ってもみませんでした。セブンズが種目になって、自分に出場のチャンスが巡ってきたことは、すごくうれしいです。オリンピック/パラリンピックだと普段は見ない競技も見るという人も多いと思うので、この機会にしっかり良いプレーをして、ラグビーをもっと日本に広めていきたいです。
これまで見てきたオリンピックで特に印象に残っているのは?
柔道の野村忠宏選手の3連覇が心に残っています。4年に1度のオリンピックで3連覇するって、少なくとも12年間は世界のトップでい続けるっていうことですよね。出場するだけでもすごいことなのに、一番高みの金メダルをずっと意識して、プレッシャーがかかる中で結果を出した野村選手は、本当にかっこいいなと思います。
オリンピック日本代表としての責務をどのように捉えていますか?
ラグビーをやる上では、シャイニングアークス(所属チーム)でプレーするときも、セブンズの日本代表でプレーするときも、同じように高い強度を心がけています。ただ、日本代表は、その競技で一番上手い選手が選ばれているはずなので、本当に一つのミスも許されないなという思いはあります。世界で試合が放送されるので、子供たちが「ラグビーをやってみたい!」と思うようなプレーをしたいですね。
画像:試合中の羽野 一志選手の写真。

職場の皆さんの応援が本当にうれしい

所属するNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスはどんなチームですか?
若さが特徴です。若い選手が多く、これからのチームを自分たちで作り上げていこうという必死さがあるので、僕もやっていて楽しいです。チームがうまくいかないときの修正なんかは、経験不足な分、まだまだなところもあるんですが、40歳で活躍している馬屋原(誠)選手(2015-16シーズン限りで引退)をはじめ、ベテランの先輩たちもいるので、日々たくさん学んでいます。
普段、職場ではどんな仕事をしているんですか?
主に備品の調達や管理などです。日本代表の合宿や遠征で、出社できないときもあるので、基本的にはその日一日で終わる仕事を任されています。シーズン中は午前勤務で午後練習ですね。試合の翌日も会社には行きます。
職場にラグビー好きが多くて、負けた翌日は「おい、なんで負けるんだよー」なんてイジられることもあります(笑)。でも、みんな見てくれているんだなと思うと、いっそう気合が入ります。ラグビーと仕事の両立は体力的にキツいときもありますが、働く場所があって、一緒に働く人たちがいて、その人たちが応援してくれるのって、やっぱりすごくうれしいです。
画像:スーツ姿で笑顔の羽野 一志選手の写真。

得意料理は焼うどん!

オフの日の過ごし方は?
映画を見たり、ショッピングに出かけたり、疲れていれば家で寝ていたり、一般の方と変わらないと思います。ただ、あまり遠出はしないようにしていますね。試合の後は体が疲れていて、免疫力も低下していると思うので、回復を最優先に考えます。食生活も大切にしていて、自炊するときは栄養バランスに気を付けています。得意料理は焼きうどんです! 野菜をたっぷり入れて、もちろん肉も入れて。
体が大きいですよね。やっぱり、よく食べるんですか?
一般の方よりは。でも、ラグビー選手だと、僕より食べる人はたくさんいますよ。体が大きいと、高いところに手が届くのはいいんですけど、交通機関の座席が狭く感じられます(笑)。遠征などで飛行機を利用するときは、フォワードの選手同士で並ぶと窮屈すぎるので、フォワードとバックスで隣同士になるように席割りされているんですよ。僕の隣はだいたい100kgオーバーの選手なので、もう肩をすぼめて(笑)。
画像:ラグビーボールを持つ羽野 一志選手の写真。

2020年の羽野 一志

羽野選手はもちろん、出場を狙いますよね?
世界のトッププレーヤーたちが日本に集まって競技をするって、すごく貴重な機会だと思います。前回の東京1964オリンピックのときは、僕はまだ生まれていなかったですし。きっと、すごいお祭り騒ぎになりますよね。そこに僕がプレーヤーとして参加できるチャンスがあることを、本当に誇りに思います。7人制ラグビーを広める絶好のチャンスなので、僕が出られる可能性があるなら、しっかり頑張りたいです。
画像:羽野 一志選手の顔写真。
NTTコミュニケーションズ
羽野 一志
ラグビー選手
15人制ラグビーではU20日本代表、日本A代表、ジュニア・ジャパンとして、7人制ラグビーでは日本代表、学生日本代表、日本選抜、U24日本代表ほかで活躍。