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ラグビーをさらに盛り上げ、貢献していきたい

画像:グラウンドでラグビーボールを持った、笑顔の川原さん

川原 佑

ラグビーレフリー(審判) 、NTTコミュニケーションズ

NTTコミュニケーションズ・シャイニングアークスに所属するレフリー、川原 佑さん。ラグビーワールドカップ、そして2020年へ向けてさらなる活躍が期待される今、競技に対する熱い想いを伺いました。

※2019年7月時点の取材記事です

ラグビーのレフリーとしての喜び

ラグビーのレフリーになったきっかけを教えてください。
ラグビーと出会ったきっかけは、5歳のときに近所の友達がラグビーをやっていたことです。そこから高校3年生まで、13年くらい続けていました。
でも、高校2年生の5月に膝をけがしてしまい、1年くらいリハビリをしていたんです。それで先生の勧めもあり、大学からはレフリーという道を選ぶことにしました。
選手という形でなくても、ラグビーに関わっていられるのはとても嬉しいです。また、もしかしたら選手としては立てなかったかもしれない舞台に、レフリーとして立てているときは、本当にやっていてよかったなあと思います。
画像:笑顔でインタビューを受ける川原さん

絶え間ない努力でセンスを磨く

レフリーに一番求められる能力はなんですか?
一言でいうと、センスかなと思います。
選手と同じくらいラグビーを戦術的に理解しておく必要がありますし、試合中にも、選手がどういうゲーム運びをしたいのか感覚でわかるようにならないといけません。試合の空気感を乱すようなことはもってのほかなんです
そのセンスを磨くために、できるだけ試合の映像を観て勉強したり、選手とたくさんコミュニケーションをとるようにしています。選手と一緒にチームのトレーニングに参加したり、困っていることを解決してあげたり、逆にわからないことを質問したり。その中で得られた学びが、ゲームに活かされていると感じるときが多くあります。
トレーニングは、具体的にどんなことをしているのでしょうか。
ラグビーは、80分間の中で7㎞から8㎞くらい走るんです。ただ、サッカーのようにずっと走っているわけではなく、止まってるかダッシュしてるかという感じです。なので、何度も繰り返しダッシュできるパワーを身につける必要があります。
あと、レフリーとしては見栄えも大事なのかな、と。海外の人はがっちりしているので、僕たちも負けないように鍛えています。
選手と一緒にグラウンドに入って、1200m走ったりだとか、20mシャトルランをやったりだとか。できるだけゲームに近い状況のトレーニングをしていますね。
画像:ジムでトレーニングをする川原さん

リラックスできる時間が大切

オンとオフの切り替えはどのようにしていますか?
リラックスできる時間を大切にしています。
遠征するときは移動時間が長いので、タブレットで映画を観ていますね。
あとは海外に行くことが多いので、休みの日にラグビー関連以外のところに観光に出かけて、カメラで写真を撮ったりしています。
画像:ラグビーボールを持ちながら話をする川原さん

目標は、後進に憧れられる存在になること

今年から来年に向けての意気込みを教えてください。
2019年にはラグビーワールドカップがありますし、2020年も目前に迫ってきています。これは選手にとってはもちろん、僕たちレフリーにとってもすごくチャンスなんです。
この大きな節目に関わることで得るものはたくさんあるでしょう。その経験を今後に生かし、グランドの真ん中に立ってレフリーができたらいいなと思っています。
そして将来的には、若い人たちに目指されるような、憧れの存在になっていきたいですね。
レフリーって、周りから見ると嫌な役割に見られがちなんです。でも本当は、楽しいこともやりがいもすごくたくさんある。だから僕もずっと続けているんです。
そういう楽しい面を若い人たちに伝えて、興味を持ってくれる人を増やすことで、ラグビーという競技の力になれたらと思っています。
ラグビー全体をさらに盛り上げるために、取り組んでいることはありますか?
実は、レフリーのほか「普及」という肩書でも活動しています。
小中学校でラグビーの授業をしたり、一般の人たちと一緒に取り組みをしたりしていますね。
スポーツ選手と触れ合うことって、みなさんの普段の生活ではあまりないと思うので、なにかをスポーツ選手から感じてもらえたら嬉しいです。もちろん僕たちも、子どもたちや社内外、地域の方と触れ合うことで得るものがすごくたくさんあります。
そういった相互交流を通じて、人を幸せにする形を作っていけたらと思って、活動しています。
画像:グラウンドに置かれたラグビーボール

経験から得たものを、還元していきたい

最後に、応援してくださる方へメッセージをお願いします。
今の自分があるのは、会社の人たちや日本ラグビー協会の方々をはじめ、いろんな人が支えてくださっているおかげです。今後、世界的な大会やトップリーグの舞台に立っていくことが、皆さんへの恩返しになるのかなと考えています。また、そういった経験から得られたものを、いろんな場面で還元していきたいです。一生懸命頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。
画像:応援してくださる方へメッセージを送る川原さん
画像:川原 佑さんの写真。
NTTコミュニケーションズ
川原 佑
ラグビーレフリー(審判)
2017年に最年少で日本ラグビー協会公認レフリーとなり、国内主要試合でレフリーを務める。U20世界大会やアジアラグビーチャンピオンシップなど国際大会でも主審を担当。

ラグビーワールドカップ2019日本大会ではアシスタントレフリーリザーブとして審判団に加わる予定。