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「建築鉄骨業向けXRソリューションL'OCZHIT(ロクジット)」
~株式会社複合現実製作所 山﨑健生社長インタビュー~

「L'OCZHIT(ロクジット)」は、建築業界向けのXRソリューションで、鉄骨の製造工程や検査工程でXRを利用して作業を効率化するサービスです。今回「L'OCZHIT(ロクジット)」の開発秘話を、株式会社複合現実製作所(株式会社NTTドコモ イノベーション統括部より出向)の山﨑健生氏より伺いました。

株式会社複合現実製作所
(株式会社NTTドコモ イノベーション統括部より出向)
山﨑健生

梁や柱の製造・製品検査をMRを用いてサポート

――「L'OCZHIT(ロクジット)」の特長となる点をお聞かせください。

「L'OCZHIT(ロクジット)※1」は、複合現実製作所※2が提供を行う、建築鉄骨業界での施工をサポートするXRソリューションです。
ビル等を建設するときには、その骨組みとなるビルの梁や柱を製造します。複合現実製作所では、梁や柱の製造や検査をMRを用いてサポートする技術を開発しました。
製造する梁に完成形のCGを重ねることで、どの位置にどのように溶接すれば良いかがすぐにわかります。これにより、いままで大変だった二次元図面の読み取りにかかる時間が短縮できるほか、取り付けのミスを減らすことができます。

※1 L'OCZHITはドコモが運営する新規事業創出プログラム「39works(R)」により創出したサービスです。

※2 複合現実製作所は社内ベンチャー制度にて設立したL'OCZHIT等XRサービスの企画開発をするドコモの子会社です。

新人社員への技術継承をスムーズに

――どういったお客様にご利用いただきたい技術なのでしょうか? 

本サービスは、建築鉄骨業の中でも、熟練職人の定年が近づき、新人社員への技術継承に課題を持っている鉄工所の方々に特にご利用いただきたいサービスです。
取り付けるパーツが多かったり、角度がついているような複雑な製品では、二次元図面から立体的な完成系をイメージできるようになるまでには相応の時間がかかります。
本サービスを利用すれば、熟練工と新人社員との間に、完成形のイメージに齟齬が生じず、実際の溶接技術に関する意見交換に集中することができ、技術継承をスムーズに行うことができます。

鉄工所のみなさまに実際に使ってもらいながら開発した技術

――「L'OCZHIT(ロクジット)」の開発でこだわった点があればお聞かせください。

本サービスは企画の段階から鉄工所のみなさまにご協力をいただき、実際の工場での作業分析や、プロトタイプのテスト等を重ねてまいりました。
実際に鉄工所の方々が使いやすく、痒いところに手の届くサービスをめざしています。
今後もお客さまにもテストに参加いただきながら、実業務で利用できる機能を徐々に充実させていく計画です。

NTT XRとは

NTTグループが開発・提供する、
VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などのXR(Extended Reality)を活用した技術です。
リアルとバーチャルをシームレスにつなぎ、あらゆる限界を超えていく。
NTT XRが、メタバース社会をけん引していきます。