提供会社:NTTドコモ
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今回の実証は、首里城公園を管理・運営する一般財団法人 沖縄美ら島財団と連携し行われました。内容は、首里城公園内の5Gエリアにおいて、遠隔地の首里城公園管理事務所から首里城学芸員の講師の方が首里城正殿の動画や絵画、肖像画を5Gネットワークに接続されたタブレットを通じて歴史や背景など、普段では聞けない貴重な講義を行うというものです。
タブレット越しにARマーカーをかざすと、首里城正殿の在りし日の姿があらわれ、動画で見ながら講師から分かりやすく説明を聞くことができます。焼失してしまった絵画では絵師の性格や筆遣いなどていねいな説明が行われました。AR技術を活用することで、体験者はマーカーに近づいたり、離れたりする直感的な操作で、絵画の細かな筆遣いを間近で体験することができます。
今回、実証で使用した「ARを用いた遠隔コミュニケーション」。このサービス開発が始まったのは、次世代通信5Gによる新しい観光体験を実現させるべく、2018年に開発した、沖縄県の世界遺産関連の1つである今帰仁城跡で約500名の修学旅行生に対して実証実験を実施したシステムからでした。(参照「5Gを活用した高精細AR・VRコンテンツで臨場感のある遠隔授業を実現」)。4Kでの高精細ライブ配信で高速大容量を、先生が操作しながら説明を行うことで低遅延性のテストを行い、5Gのメリットを全面に出した教育・観光体験の環境を作り出しました。
深く学べ、仲間と楽しみながら学べる環境、それらを実現するために出土品のCG化を行い、可視化することで学びやすくしたり、仲間と話せるようにARマーカーを配置したり、さらにはモバイル通信である5Gのメリットを生かして、屋外でのフィールドワークを行えるサービス・ソリューション設計となっています。これによって利用者は楽しみながら沖縄の歴史について学ぶことができました。
首里城でも同じサービスを用いて、地域の学生、修学旅行生のみならず、観光に訪れた人々に向けて新しい観光体験を提供していきます。
ドコモでは5Gによる新しい観光体験をさまざまな場所で展開することでさらなる観光の活性をめざしていきます。
実証に協力してくださった首里城公園を管理する一般財団法人 沖縄美ら島財団所属の学芸員 上江洲(うえず)氏は今回の5Gを活用した「ARを用いた遠隔コミュニケーション」を高く評価しています。
「昨年の首里城正殿焼失によって、多くのみなさんに展示で紹介する機会を失ってしまいました。そこで出会ったのがARソリューションでした。デジタルアーカイブ化した琉球王国時代の文化財を5Gとタブレットで教育伝承することができる。
これなら先生が現地に居なくても、歴史や文化を子どもたちに伝え、体験することでニューノーマルに向けた新しい教育の形として期待することができる。」
2020年秋から実際に首里城公園内で、常時、5Gネットワークを活用し、「ARを用いた遠隔コミュニケーション」サービスの提供を行う予定です。
首里城復興のためにも、より多くのお客さまに触れて頂き、楽しく、琉球王国時代の歴史・文化を学べる環境を整えていきます。
5Gだからこそ提供できる高精細な映像、リアルタイムな対話によって、ニューノーマルの学び、ニューノーマルな観光が期待できる実証となりました。
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