CUzo

  • Sci-ence 04
  • CUTTING EDGE BECOMES REALITY.

最先端が現実に 最先端が現実に

人と人の間の、 あたらしいインターフェース。 人と人の間の、 あたらしいインターフェース。

端末側に内蔵していた必要機能をネットワーク上に配備し、通信によって連携することが可能。

対応するスタッフの会話を同時翻訳し、透明ディスプレイの両側で、個別の翻訳情報を表示。

未来のテクノロジーは、もっとやさしくなれる。

技術革新によって、より高度化・複雑化していくユーザーインターフェース。利便性の追求と共に、“ユーザー”の解釈とインターフェースのあり方は、その状況や時代と共に変化する。デジタルの社会実装において、誰もが簡単かつ自然に利用できることは、一つの重要なテーマでもある。
2021年に行われた国際的なスポーツ大会は、まさにそんな次世代の技術を体現する場でもあった。
世界最大規模のスポーツの祭典であるため、大会運営の現場では臨機応変な対応が求められる。とりわけ、来場者や選手と大会運営スタッフの、言語の違いによるコミュニケーションロスをサポートする必要があった。言語の違う人とのコミュニケーションを円滑にするために、端末はどのようなサポートができるのだろうか?必要なサポート機能を、いかにシンプルで使いやすい端末で実装するか?その問いに答えるべく 開発されたのが、NTTの機能分散通信技術「CUzo」(クーゾ)だ 。“機能分散通信” とは、これまで端末側に内蔵していた必要機能をネットワーク上に配備し、通信によって連携すること。それにより、端末そのものは、シンプルな構造や軽量化が可能となる。さらに、ユーザー個々のニーズに対応する複雑な機能の実現も簡単になった。
「CUzo」によって、これまでは操作が難しかったような、高度なアプリケーションやサービスが、子供や高齢者でも使えるものになっていくー。そんなやさしい未来が始まった。

言語の壁を超えて、“おもてなし” をサポートする。

2021年に行われた国際的なスポーツ大会では、「CUzo」の通信技術に準拠した透過型ディスプレイ搭載の端末100台を、3会場の大会スタッフに配布。来場者の観戦体験の向上を支援する、2つのシステム実証実験を行った。

言語の壁を超えて、“おもてなし” をサポートする。

1つは、リアルタイム翻訳サポート。言語の異なる来場者や関係者と、対応する大会スタッフの会話を同時翻訳し、透明ディスプレイの両側で、個別の翻訳情報を表示。お互いの表情も確認出来る状態で、スムーズな対面会話を出来るようにした。

言語の壁を超えて、“おもてなし” をサポートする。

もう1つが、AR(拡張現実)や3D表示による情報案内システム。会場設備情報や座席までの経路を透過型ディスプレイに表示し、その場から見える風景と重ねて視認できるため、より直感的かつ正確な案内が可能となった。

新型コロナウイルスの影響で、会場案内などの業務サポートにも、フィジカルディスタンスを取る必要があった。その中で、「CUzo」の技術と連動するこの透明ディスプレイが、人と人を繋ぐインターフェースとなり、スタッフのおもてなしの心が伝わるコミュニケーションをサポートした。

未来へのバトン

全てのコミュニケーションの壁を、透明に。

「CUzo」が描くのは、大人から子どもまで、さらには言語の壁をも超えた、あらゆる人々の直接的な“触れ合い” が可能な未来だ。全く異なる言語を持つ複数人が、同一のリアル空間で、互いに向き合いながら、自然な会話や情報の即時共有が出来る事。
そんな、まるでテレパシーで会話するような未知の交流体験は、この透明なインターフェースの進化で実現するかもしれない。
異なる他人同士が、知覚や言語の壁を超えて相互理解するのはテクノロジーの進歩だけでは、難しいかもしれない。
しかし、テクノロジーでしか成し得ない事もある。もし、世界中に数千種類もあるとされる言語の壁が無くなった状態で、人と人が対話出来るとしたら。その時、人類の交流にはどんな変化が生まれるだろうか。「CUzo」の技術と、それに伴う機能やインターフェースの進化ー。その先には、全く想像もつかないコミュニケーションの再発明が起きているかもしれない。

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