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IoB・ウェアラブル生体・環境センサとは?それぞれの概要とNTTの取組み

IoBやウェアラブル生体、環境センサなど、ITの技術が人間の生活に浸透しつつある状況です。
 それぞれの技術を駆使したサービスはすでに数多く誕生している状況であり、ビジネスシーンにとどまらず、日々の暮らしの中でも多く見かけるようになりました。
 そこで、今回はIoBやウェアラブル生体、環境センサなどについて詳しく解説していきます。

IoBとは

IoBは、インターネットと人間をつなぐ技術を指します。「Internet of Bodies(インターネットと人間)」「Internet of Behavior(インターネットと行動)」それぞれを省略したものがIoBです。
 前者のInternet of Bodiesは、近年人気を集めているスマートウォッチのほか、ペースメーカーなど「身につけるタイプ」と「体内に埋め込むタイプ」が存在します。

スマートウォッチに関しては、筋トレやランニングといった特定の運動を行ったときに、心拍数を計測したり、カロリーを測定したりすることが可能です。
 ペースメーカーであれば、心臓の鼓動や血液の流れなどを確認でき、健康を維持するにあたって、重要な役割を担います。
 測定したデータはクラウド上に保存することもでき、紙ベースではなくデジタルで記録を保管することも可能です。

また、Internet of Behaviorは、自分の行動をデータ化できる点が特徴です。
 検索エンジンでの検索履歴や、SNSでのアクションなどのデータをもとにしたアプローチによって、暮らしのさらなる快適化を図ることができます。
 検索履歴やSNSでのアクションをもとに、ユーザーごとに最適な広告が配信されるようになるだけでなく、関連情報も端末上に表示されやすくなるため、気になる情報にアクセスしやすくなるのがメリットです。

ウェアラブル生体とは

ウェアラブル生体とは、人間の生体情報をウェアラブル機器(スマートウォッチなど)で計測する技術のことです。
 人間の身体において、体温や心拍、脈拍などは健康の度合いを図るうえで重要なデータです。
 仮に、体温が異常に上昇していたり、心拍や脈拍に乱れが生じていたりする場合、身体に何らかの問題が発生していることがわかります。

ウェアラブル生体は、生体情報を常に確認できるようにして健康管理に役立てることが可能です。
 現在、ウェアラブル生体で用いられる端末はスマートウォッチが主流ですが、近年はイヤホンやスマートグラス(眼鏡タイプの端末)なども用いられるようになりつつあります。
 イヤホンの場合は、耳から体温や脈波などを確認できることから、音楽を聴く習慣のある方であれば日常的に必要な生体情報を収集できます。
 また、スマートグラスは、電極を組み込んだ端末を着用すれば、生体情報の計測が可能とされています。
 とはいえ、心臓から遠い分、別の生体情報(脳波など)の影響を受けやすいといった難点があります。
 将来的に、AIの情報処理技術を活用して、制度の高い生体認証技術の発展が進むとされています。

環境センサとは

環境センサとは、温度や湿度、CO2濃度などの環境データを管理するツールです。
 安定した生産活動のためには、上記の環境データの管理が必要であるとされています。
 主に、環境センサは以下の4つが計測されることが多いです。

温度センサ

温度センサは、「温度」を計測することを目的としています。
 一般家庭であれば、冷蔵庫に搭載されているセンサであり、身近に存在しているのが特徴です。
 使用環境や、測定範囲、反応速度など、各用途に向けたさまざまなセンサが存在するため、選ぶ際には実際に使用する現場の環境と照らし合わせたうえで検討する必要があります。

気圧センサ

気圧センサは、気圧を測定する環境センサの一つです。
 大気の圧力を計測できるので、目に見えない気圧を可視化することができます。
 山登りのような「高低差のある場所の移動」で活用することが多いですが、最近ではドローンを使用する現場でも利用されることがあります。
 ドローンの飛行に問題が生じないか、気圧センサを活用して、ドローンの飛行に適しているかを検討するために使うことも可能です。

紫外線センサ

紫外線センサは、日々太陽光から降り注ぐ紫外線の量を計測するためのセンサです。
 紫外線は目に見えないものの、大量に浴びると美容・健康に悪影響を及ぼすとされています。
 そんな紫外線を可視化して、必要に応じた対策を施せるようにするのが、紫外線センサの役割です。

CO2センサ

CO2センサは、空気中にあるCO2濃度を測定するセンサです。
 環境汚染に関わる分野で活用するイメージがありますが、ほかにも「企業」「学校」「工場」などでも導入されつつあります。
 CO2の濃度が人間のパフォーマンスに関わることがわかってきて、多くの現場でCO2センサの導入が進んでいる状況です。

ウェアラブル生体・環境センサにおけるNTTの取組みについて

NTTでは、ウェアラブル生体・環境センサに関する取組みを行っています。
 詳しくは以下をご覧ください。

ウェアラブル生体・環境センサを用いた体調管理技術「hitoe®暑さ対策サービスforCloud」
https://www.rd.ntt/research/DIC0003.html当該ページを別ウィンドウで開きます