1月1日に石川県能登地方で発生した地震(最大震度7)により能登半島付近では大規模な停電に加え、土砂崩れ等による道路寸断が多数発生し、立ち入り困難地域が多数発生しました。それに伴い通信においても固定、モバイル問わず通話やインターネットサービスを提供する通信設備に多大な被害を受けました。それらに対し通信設備の電力維持、衛星通信・船上基地局の活用などによる通信サービスの復旧を進め、重要通信や被災地域の通信確保、被災者支援に努めました。
ポータブル衛星による
災害時用公衆電話の提供
ヘリコプターによる輸送・空撮
移動基地局車の電源確保
船上基地局の運用
台風6号は8月2日~8日まで7日間という長期間に渡り沖縄・奄美地方付近に滞在し、沖縄地域では多数の停電や強風による多数のケーブル被害が発生しました。NTTビル・携帯基地局では非常用電源による通信維持に努める共に、西日本各地だけでなく東日本も含めて広域支援体制を確立し、早期の設備復旧に努めました。
台風6号の進路
(2023年8月7日9時時点)
通信設備の被災
広域支援の様子
支援部隊の出動
9月18日に鹿児島市付近に上陸した台風14号では、九州を中心に西日本から北日本の広い範囲で暴風となり、特に九州や四国地方では大雨も伴い、大きな被害が発生しました。各地で土砂崩れ・倒木等による電柱・ケーブル被災等に対し、NTT東日本からNTT西日本への広域支援等、グループ一丸となって復旧を進めると共に、災害対策機器による重要通信救済、長時間停電に対する通信設備の電源維持、被災者の対応強化に努めました。
土砂崩れによる通信設備被災
広域支援班による復旧活動
移動基地局車や移動電源車によるサービス復旧
梅雨前線が6月末から7月上旬にかけて西日本から東日本に停滞し、広い範囲で大雨となった「令和3年7月1日からの大雨」や、日本付近に停滞した前線の活発化により、西日本から東日本の広い範囲で大雨となった「令和3年8月の大雨」により九州・中国・東海・東北等、広範囲に被害が発生しました。各地で土砂崩れ・倒木等による電柱・ケーブル被災等に対する復旧を進めると共に、災害対策機器による重要通信救済、長時間停電に対する通信設備の電源維持、被災者の対応強化に努めました。
土石流による橋梁区間の被災調査
移動基地局車による通信確保
避難所等への無料充電サービス
移動電源車の船舶による輸送
2020年7月、長期にわたり梅雨前線が停滞し、7月3日から31日にかけて日本各地で集中豪雨が発生しました。特に、熊本県を中心に九州や中部地方などは甚大な被害となりました。各地で倒木・土砂崩れ等による電柱・ケーブル被災等に対する復旧を進めると共に、災害対策機器による重要通信救済、長時間停電に対する通信設備の電源維持、被災者の対応強化に努めました。
暫定管路構築による応急復旧
可搬型衛星エントランスによる通信確保
陸上自衛隊と連携した発動発電機・燃料の運搬の様子
9月9日に上陸した台風15号では千葉県を中心に暴風により、台風19号では東日本の広い範囲で豪雨により甚大な被害となりました。各地で倒木・土砂崩れ等による電柱・ケーブル被災、通信設備水没等に対する復旧を進めると共に、災害対策機器による重要通信救済、長時間広域停電に対する通信設備の電源維持、被災者の対応強化に努めました。
2018年6月28日から7月8日にかけて、台風7号および前線の影響により、西日本を中心に長時間の記録的な大雨となりました。
土砂崩れによる通信ケーブル被災や河川氾濫による通信設備の水没等に対する復旧を進めると共に、衛星エントランス基地局車等の災害対策機器による通信サービスの復旧を行いました。
2018年9月6日、北海道厚真町で最大震度7を観測する地震が発生しました。
土砂崩れで被災した通信設備の復旧と併せ、停電への対応として、移動電源車の広域支援や海底ケーブル敷設船「きずな」による燃料・資機材の輸送等の対応を行いました。
2017年度は九州北部豪雨や台風18号等の対応を行いました。
土砂崩れや停電等が発生する中、重要通信の確保および通信サービスの復旧にあたるとともに、避難所支援を実施しました。
2017年7月5日から6日にかけて、九州北部地方で記録的な大雨となりました。
2017年9月17日に鹿児島県に上陸した台風により、南西諸島や西日本、北海道を中心に大雨となりました。
2016年4月、熊本県熊本地方に2度にわたる震度7の地震が発生しました。
NTTグループでは、発災後すぐに、重要通信の確保および通信サービスの復旧にあたるとともに、特設公衆電話や無料Wi-Fi、充電サービス等を提供し、避難所支援を実施しました。
特異な進路を辿って、 岩手県に上陸(2016年8月30日)した台風10号によって、北海道と岩手県に大きな被害が発生しました。
河川氾濫や土砂崩れによって被災した通信設備の復旧や、商用停電が発生した通信装置への電源確保に努めました。
通信設備の復旧では、マルチヘリ等の機器を用いることで、迅速な復旧に貢献しました。
大雨や噴火等の自然災害によって、通信設備が想定を超える被害に見舞われる機会が増えています。NTTグループ各社では、平時から対策を講じることはもちろんのこと、万が一、被害が発生した場合には、重要通信の確保を図るため、通信設備の迅速な復旧活動や避難所への特設公衆電話の設置を実施しています。
台風等の豪雨による影響で、2013年10月16日東京都大島町、2014年7月9日長野県木曽郡南木曽町にて、土石流が発生し、電柱損壊、通信ケーブルの断線等が発生しました。仮設ケーブルを緊急設置するなど、迅速な対応で早期のサービス復旧を実現しました。
2014年2月、一部の地域において、短期間に2回もの大雪に見舞われました。2月8日には東京都千代田区大手町で最深積雪27cmを記録するなど記録的な豪雪となり、通信サービスの提供に多大な影響を与えました。被災エリアの通信を確保するため、移動基地局車、移動電源車を駆使し、サービスの継続に努めました。
2012年7月、集中的な豪雨により、大規模な土砂崩れ、橋梁崩落、道路崩落等による 通信ケーブルの断線、電柱損壊・折損等が多数発生し、通信サービス提供に多大な影 響を与えた。
橋梁崩落による中継ケーブル被災区間において、橋梁上空ルートに仮設ケーブルを緊急設置し、また、山間部地域で車両の進入できないエリアにおいては、山中をかきわけ重さ数十?sのケーブルを運ぶ等、迅速な対応と作業者の知恵や懸命な努力が早期サービス復旧に繋がった。
広域停電や通信ケーブルが断線し、携帯電話のサービスが中断。移動基地局車、可搬型衛星エントランス基地局を運用しサービス復旧にあたった。
2011年9月、大型台風に伴う集中的な豪雨により基地局が水没。土砂災害なども発生し道路が寸断され、駆けつけも困難を極める中、人海戦術(人が担ぐ)で資材を運び、設備の復旧にあたった。
2011年10月の初旬に発生したタイ国チャオプラヤ川流域の大洪水において、多くの工業団地が冠水。現地法人と協力し、通信ビルを土嚢や防水壁で守るとともに、お客様の装置移設や通信の代替手段の提供をおこなった。
台湾沖は、地震や台風など自然災害の影響を受けやすく、ここ数年ケーブル故障が頻発している。それらを回避するため、このエリアを迂回したルートの海底ケーブル(ASE※)を新たに移設した。
ASE:Asia Submarine-cable Express