NTTグループの持株会社である日本電信電話株式会社代表取締役社長の島田明のメッセージです。
この度、代表取締役社長 社長執行役員に就任いたしました島田でございます。
過去2年間のパンデミックにおいて、リモートワークの拡大にみられるように社会活動や経済活動のデジタルシフトが進展し、AIやデータアナリティクス等の新たな技術によりICT技術への期待がますます高まっております。一方、サプライチェーン問題やウクライナ危機など、世界情勢や事業環境には先行き不透明な状況が続いております。
このような状況下において、NTTグループがこれまで取り組んできた変革の路線を引き継ぎ、変化に対応し、時には変化に先んじて自らを変革していくことによって道を切り拓いていきたいと考えております。自らダイナミックに変革を行い、お客さまに新たな体験と新たな感動をお届けするNTTグループとなるために、以下の3つの取り組みを進めてまいります。
ひとつ目は、CX(カスタマーエクスペリエンス)をEX(エンプロイーエクスペリエンス)で創造します。
「お客さまの新たな体験や感動の創造(=CX)」のための仕組みづくりです。新しいものはすべて人から生まれます。この実現のためには、研究開発担当者からコールセンタやショップでお客さま対応をしている社員が生き生きと働き甲斐を持って、チャレンジしていく必要があります。社員一人ひとりのワクワク感、すなわちEXがNTTのダイナミックループの小さな環となり、大きな環であるCXを創造していきます。この原点となるEXの仕組みをつくり、CXに循環させていくことが私の使命であると考えております。
2つ目は、テクノロジーで脱炭素化をめざします。
IOWNの推進による電力消費の大幅な削減、再生可能エネルギーの開発、再生可能エネルギー蓄電所とスマートグリッド事業の推進や新たな脱炭素テクノロジーの開発に取り組み、2040年のNTTグループカーボンニュートラルを実現したいと思います。
3つ目は、巨大災害が起こった時でもインフラや重要システムをつなぎ続けます。
首都直下型地震や南海トラフ地震等の広域化・複雑化した大規模災害への準備の強化です。通信インフラや重要システムをつなぎ続ける仕組みとそれを支える人材の育成を強化していきたいと思います。
5年後のNTTグループを展望すると、NTTグループのミッションである「社会課題を解決していく会社」であることには変わりはありませんが、めざす姿は、これまでの「コミュニケーションをつなぐ」会社から「データをつなぐ」会社へ転換を図ります。あらゆるデータを活用し、お客さまのビジネスやライフスタイルをよりよいものとするためのサービスを提供するグループとして成長を加速します。そして、「未来へつなぐ」NTTグループをめざしてまいります。
今後とも一層のご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
日本電信電話株式会社
代表取締役社長
社長執行役員
島田 明(しまだ あきら)
NTTグループ中期経営戦略
NTTグループは、“Your Value Partner”として、事業活動を通じてパートナーの皆さまとともに社会的課題の解決をめざします
「会社案内」にあわせて以下の情報もご覧ください。
エネルギー効率等に関する国際イニシアティブEP100・EV100に電気通信事業者として初めて加盟
セキュアなデジタル経済に向けた評議会を国際的企業と共同で創設
NTTとともに未来を考えるWEBメディアです。