NTTパビリオンデー　超歌舞伎
〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN
『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』開催のご報告

2025年5月24日・25日の二日間、大阪・関西万博NTTパビリオンデーとしてシャインハットで、超歌舞伎 〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN　『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』
が上演されました。
「初音屋！」「電話屋！」とおなじみの大向こうが飛び交ったり、超歌舞伎の必須アイテムペンライトで演出に参加できる観客一体型演出に大興奮の舞台となりました。

■今昔饗宴千本桜とは

古典歌舞伎の『義経千本桜』の世界観と、初音ミクの代表曲のひとつである『千本桜』の世界観を融合させた新作歌舞伎です。
再演のたびに演出が進化しており、今回の上演では、IOWNの通信技術で、大阪の万博会場と台湾の会場をリアルタイムで繋ぎ、日本が世界に誇る伝統芸能である「歌舞伎」と、九天民俗技藝団による台湾の伝統民俗文化〝陣頭〟のひとつ「官將首」が共演しました。

■新たな演出・技術のポイント

①IOWN国際間APN（オールフォトニクスネットワーク）を活用した日台リアルタイム共演演出の実現
2024年8月29日に開通した世界初となるIOWN国際間APNを活用し、大阪・関西万博会場と海外（台湾）を接続、大容量・低遅延通信の特徴を活かしたリアルタイム演出を実現しました。
大阪・関西万博会場で演じる「超歌舞伎」の演者と台湾で演じる「官将首」の動きを互いの会場へリアルタイムに双方向伝送することで、約3,000キロの距離を感じさせない一体的なパフォーマンスを、両会場の観客が同時に楽しむことができるという世界初の演出を実現し、国境を越えた新しいエンターテイメントとなりました。
　さらに、大阪・関西万博会場の照明と台湾の照明も同期させることで、国際間で一体となった照明演出を実現しました。

②クロスモーダル検索技術により、観客のペンライトの振り具合を定量値でリアルタイムに検出
ペンライトの振り具合をリアルタイムで解析し数値化するクロスモーダル検索技術と、IOWN国際間オールフォトニクスネットワークを組み合わせて、ペンライトを振れば振るほど桜がスクリーンに満開になる幻想的な空間演出に活かされ、日本・台湾の観客が一つになる観客一体型演出となりました。

③獅童ツインの更なる進化～マルチリンガルな獅童ツイン
デジタルツイン技術「AnotherMe®」によって生まれた”獅童ツイン”。歌舞伎役者・中村獅童さん本人の動作や特徴を学習し、声も身振りもAIで生成したデジタル空間上に再現された本人そっくりのもう一人の獅童さんです。今回の超歌舞伎では”獅童ツイン”が会場のご案内、みなイヤホンガイドの解説を行いました。クロスリンガル音声合成技術を活用し、英語、中国語といった複数の言語の音声にも対応しました。

④IOWN国際間オールフォトニクスネットワークを用いた国際間同時ライブ配信
IOWN国際間オールフォトニクスネットワークの大容量・低遅延性の特徴を活かして、大阪と台湾の複数のカメラ映像を大阪でプロダクションを行い、国際間リアルタイム共演を日本と台湾の複数の配信プラットフォームに同時ライブ配信を行いました。
バーチャル万博での配信では京都南座を再現した特別ルームが作られ、会場内で思い思いのアバターでリアルタイム配信を楽しめました。