2025年5月24日
日本電信電話株式会社
中華電信股份有限公司
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下 NTT)と中華電信股份有限公司(本社:台北市中正区、董事長:簡 志誠、以下「中華電信」)は、IOWN国際間オールフォトニクスネットワークを活用し、歌舞伎とICTが融合した新時代の歌舞伎である「超歌舞伎」と、台湾の伝統芸能「官将首(かんしょうしゅ)」が国境を越えてリアルタイムに共演する、世界初の演出に成功しました。
本演出は、大阪・関西万博 NTTパビリオンデーにおける「超歌舞伎 〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』」(5月24日・25日)において上演され、大阪と台湾の延べ数千人の観客がペンライトを振りながら、伝統とテクノロジーが融合した革新的な舞台を体感いただけます。
※主催:NTT、製作:NTT、松竹株式会社、株式会社ドワンゴ、特別協力:中華電信
2024年8月29日に開通した世界初となるIOWN国際間オールフォトニクスネットワークを活用し、大阪・関西万博会場と台北・中華電信綜合活動センター間を接続することで、大容量・低遅延通信の特徴を活かしたリアルタイム演出を実現できることを実証しました。
これまでも異なる場所で演じる舞台の様子をリアルタイムに伝送し、一体となった演出を行う実績はありましたが、今回は大阪・関西万博会場で演じる「超歌舞伎」の演者と台湾で演じる「官将首」の動きを互いの会場へリアルタイムに双方向伝送することで、約3,000キロの距離を感じさせない一体的なパフォーマンスを、両会場の観客が同時に楽しむことができるという世界初の演出を実現し、国境を越えた新しいエンターテイメントを実証しました。
さらに、大阪・関西万博会場の照明と台湾の照明も同期させることで、国際間で一体となった照明演出を実現しました。
観客のペンライトの振り具合をリアルタイムで解析し数値化するクロスモーダル検索技術と、IOWN国際間オールフォトニクスネットワークを組み合わせて、日本・台湾の観客がひとつになった観客一体型の演出を実現しました。
本技術は、超歌舞伎のクライマックスで、枯れてしまった桜を満開にするシーンにおいて、日本・台湾の観客のペンライトの振り具合をリアルタイム認識し、ペンライトを振れば振るほど桜がスクリーンに満開になる幻想的な空間演出に活かされます。
NTTのデジタルツイン技術「AnotherMe®」によって生まれ、進化を続けてきた獅童ツインが、会場内の音声ガイドの解説を務めます。獅童さん本人の少量の音声から、NTTが誇るクロスリンガル音声合成技術を活用してAIで生成し、日本語のみならず英語、中国語といった複数の言語のガイドを提供します。
加えて今回は、IOWN国際間オールフォトニクスネットワークを用いて、イヤホンガイド社が提供するスマートフォンアプリ"EG-G(エッグ)"が用いる非可聴音の制御信号を、IOWN国際間オールフォトニクスネットワークを経由して台湾に伝送させることで、台湾にスタッフを配置することなく、演出タイミングにあわせて音声ガイドを台湾に同時配信させることにも成功しました。
IOWN国際間オールフォトニクスネットワークの大容量・低遅延性の特徴を活かして、大阪と台湾の複数のカメラ映像を大阪でプロダクションを行い、国際間リアルタイム共演を日本と台湾の複数の配信プラットフォームに同時ライブ配信させることに成功しました。本取り組みは、本公演のリアルタイム配信(日本:バーチャル万博・ニコニコ生放送、台湾:中華電信MOD、中華電信Hami Video)に加え、アーカイブ配信(日本:Lemino、台湾:中華電信MOD)を通じて体験することができます。
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