2018年11月28日
日本電信電話株式会社
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤田純、以下NTT)は、2025年に向けて、人を取り囲む環境が自律的に連携し、人との自然なやり取りが可能になる世界の実現をめざして、新たなプロジェクト「Point of Atmosphere(PoA)プロジェクト(以下、本プロジェクト)」を発足します。
本プロジェクトでは、今後NTT R&Dの技術を活用し、複数のセンサ/メディアから得られる情報をもとにしたユーザ理解技術の研究開発を進めるとともに、画像センシング/メディア処理技術等によるフィードバック方法に関する検討を進め、パートナーの皆様と共に、本プロジェクトがめざす世界の実現を推進してまいります。
高度に知能化されたアプリケーションやサービスが、スマートフォンやスマートスピーカーを通じて日常生活の中で当たり前のように提供されるようになった現在、利用者はその場の状況に応じて、自らの意思でそれらを選択・使い分けることで各種の恩恵を享受していますが、将来的には、このようなアプリケーションやサービスがより多種多様になり、利用者に高いリテラシーが求められると同時に、高い認知負荷を強いることになると考えられます。また、利用者がデバイスに縛られることで人との会話や外出して実世界に触れる機会が減少していくと想定されます。
そこで本プロジェクトでは、身の回りの個々のデバイスを意識せずに、環境を通じて様々な場面・状況における人の行動や意図、気持ちを理解し、能動的な働きかけにより人の思考や判断の支援を可能にすることで、人と環境が調和して自然なやり取りができる世界を実現します。
今後NTT R&Dの技術を活用し、複数のセンサ/メディアから得られる情報をもとにしたユーザ理解技術の研究開発を進めるとともに、画像センシング/メディア処理技術等によるフィードバック方法に関する検討を進め、パートナーの皆様と共に、本プロジェクトがめざす世界の実現を推進してまいります。
なお、R&Dフォーラム2018(秋)の中で、本プロジェクトがめざす世界観を、生活シーンの一部を題材にしたPoC(Proof of Concept)として展示します。外出時の玄関において、環境内に溶け込んだ複数のAIが、その時の状況や外部環境を理解し、利用者にとって「ためになる」情報を、より自然な形でそっと能動的にフィードバックすることで、日々の生活の中により多くの気づきを生み出してくれます。
このようなPoC展示を通じて、本プロジェクトの世界観に対する受容性や有効性について、来場者の皆様からご意見をいただくとともに、コラボレーションパートナーの獲得をめざしたいと考えています。
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