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2024年2月28日

日本電信電話株式会社

Oishii Farm Corporationへの出資について
―循環型社会の実現に向けて持続可能な農業の効率化・付加価値化に貢献―

日本電信電話株式会社(以下「NTT」)は、循環型社会と持続可能な一次産業の実現をめざし、環境に依存せずに、国内および海外で高付加価値の果物・野菜の生産を行うサービスの本格実用化を見据えて、Oishii Farm Corporation(以下「Oishii Farm社」)のシリーズBに出資するとともに、同社と連携した植物工場の展開を進めてまいります。Oishii Farm社は、ニュージャージー州に本社を置き、日本の伝統技術である施設園芸を活かした植物工場で、自然とテクノロジーを融合させながら、雨・空気・熱・光・栄養といった要素を植物にとって最適な条件で再現し、年間を通して旬のいちごを消費者向けにお届けすることを可能にした企業です。

1. 背景

昨今、就業人口の急速な減少や高齢化、耕作放棄地の増加など、日本の農業の様々な課題が顕在化しており、農業を始め一次産業分野のデジタルトランスフォーメーションによる解決が期待されています。こうした背景のもとNTTグループはバイオ技術/IoT/ビッグデータ解析/AI(人工知能)/ロボットを農業分野に活用したAgriTech(アグリテック)を活用した課題解決に取り組んでいます。
 日本の伝統技術である施設園芸を活かした植物工場は、農業のデジタルトランスフォーメーション化とAgriTechの活用の可能性が期待できる成長領域だと考えており、NTTグループではより効率的で高付加価値農産物生産が可能となる植物工場の実現に向けて、保有するAgriTechはもとより5G、6Gといった高速・高信頼の通信ネットワークサービスやIOWNといった強みを活かしていきたいと考えています。
 植物工場のテクノロジーを有するOishii Farm社への出資及び同社との連携を通じ、世界に評価される日本の農産物を環境に依存せずサステナブルに生産できる体制を整えます。

2. 出資先について

  1. 出資先企業:Oishii Farm Corporation
  2. 代表者:古賀 大貴
  3. 所在地:アメリカ合衆国ニュージャージー州
  4. 事業内容:植物工場での農産物生産

3. 今後の展望

植物工場は、外部の気候から完全に独立した環境下での栽培となるため、農業生産を行う地域を選ばない、季節に左右されない、生産量・品質が安定するといったメリットを持っています。さらに、外部の天候リスクに晒されないだけでなく、植物工場では生育環境を一定に保つことができるためAIを使った環境の最適化が可能であることも大きな特徴です。
 これらのメリットと特徴を生かし、より環境にやさしく、高付加価値のある農産物を効率的に生産するためにNTTグループはOishii Farm社と植物工場をより高度化するための共同研究を行います。

(共同研究のテーマ例)

  • 通信ネットワーク、データセンタ、IOWN(APN、光電融合デバイス)活用による植物工場の課題の解決
  • NTTグループの農業専業会社である株式会社NTTアグリテクノロジーと光技術を使った植物工場の各種防除に関する課題の解決 等

また、今回の資本提携を通して今後Oishii Farm社が建設する植物工場に対して、NTTグループが保有する通信ネットワークサービスやIOWN、AgriTechなどの提供を行います。

植物工場の普及は市場への安全・安心な食の供給やNTTグループがめざす循環型社会と持続可能な一次産業の実現につながるものと考えており、当社として今回のOishii Farm社との協業を通じて、環境に依存せずに高付加価値の果物・野菜の生産を行う植物工場の展開を進めるとともに、国内にとどまらず、グローバルな課題にも積極的に取組むことで、食糧問題等の世界的な課題にも挑戦していきます。

本件に関する問い合わせ先

日本電信電話株式会社
広報部門
ntt-pr@ntt.com

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