2023年2月14日
セキュリティ分野のトップ国際論文誌として知られる「IEEE Transactions on Information Forensics and Security (TIFS)」 (Impact Factor: 7.231) に以下のNTT研究者の論文が採択されました.
古谷諭史 研究員
芝原俊樹 研究主任
秋山満昭 上席特別研究員
採択論文「Interpreting Graph-based Sybil Detection Methods as Low-Pass Filtering」は,ソーシャルメディアにおいてスパムURLやフェイクニュース・偽情報の拡散などに悪用される偽アカウント (Sybil) の問題に対して,「Sybil検知問題」をグラフ信号処理における「信号復元問題」に落とし込むことで,既存の様々な検知手法を理論的に比較・分析することを可能にする方法論を確立したものです.本論文では,この方法論に基づいてSybil検知手法が高い性能を発揮するための要件を特定し,この要件を満たす新たな検知手法を提案しました.また,既存手法と比較して,提案手法はグラフ構造に依らずに安定して高い性能を発揮することを数値実験によって確認しました.本技術は,攻撃者が組織的に運用する偽アカウントを早期に検知・対策する上で基盤となる技術であり,安全・健全なオンライン空間の実現に繋がります.
NTTは引き続き,社会に変革をもたらす革新技術の創出をめざした基礎研究を推進するとともに,サイバーセキュリティの研究開発を通じて安心・安全な社会に貢献します.
S. Furutani, T. Shibahara, M. Akiyama and M. Aida, "Interpreting Graph-Based Sybil Detection Methods as Low-Pass Filtering," in IEEE Transactions on Information Forensics and Security, vol. 18, pp. 1225-1236, 2023, doi: 10.1109/TIFS.2023.3237364.
https://ieeexplore.ieee.org/document/10018255
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