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2024年2月29日

受賞・表彰

60GHz帯ミリ波大容量無線伝送の移動体適用技術の研究開発への貢献により第69回前島密賞を受賞

日本電信電話株式会社 情報ネットワーク総合研究所 アクセスサービスシステム研究所の内田大誠、岩國辰彦、株式会社NTTドコモの小岩正明、ドコモ・テクノロジ株式会社の奥村幸彦が第69回前島密賞の受賞者に選ばれました。

4名は通信電波を用いた端末測位情報に基づき基地局を切替える技術と、端末側の二つの無線装置で複数の基地局と瞬時選択する技術を開発し、他の基地局を観測する機能の無い非移動体無線通信においても、高速移動体に対して、無瞬断の大容量無線伝送が可能となり、幅広い移動環境下における60GHz帯無線LANの移動体適用を実現したことが評価されました。

内田氏は、60GHz帯無線LANの移動体適用に関して、基地局切り替え技術、サイトダイバーシティ制御技術、低消費電力制御技術など特許出願を含む技術の考案、高速移動体がある区間を通過する間に大容量通信を行うコンセプトの創出やサーキットでの実証実験を成功に導く等、本研究開発において中心的な役割を果たしました。

岩國氏は、基地局切り替え技術、サイトダイバーシティ制御技術、低消費電力制御技術について、実証実験可能な形で60GHz帯無線LANと組み合わせた実装を実現させ、この機能を用いた実験計画を策定し、実験実施から実験データの解析に至るまで主導し、実証実験を成功に導き、60GHz帯無線LANの移動体適用を実現させました。

小岩氏は、マイクロ波帯を用いた高速移動実験の経験を活かし、サーキットにおける実証実験において、車載する機器の制限や車載実験機器の振動対策・熱対策、車載装置の設置位置の決定等本実証実験の課題の抽出と解決法を提案し、60GHz帯無線LANの移動体適用技術の実証実験環境の構築に貢献しました。

奥村氏は、ミリ波帯の移動体適用の観点から、60GHz帯無線LANの活用シーンを検討し、実証実験項目の基となるユースケースを考案し実験項目を策定し、サーキットにおける実証実験に向けて、マイクロ波帯を用いた高速移動実験の経験から実験系の構築の課題点の洗い出し、対応方法を明らかにすることにより実証実験を成功に導きました。

前島密賞は、逓信事業の創始者「前島密」の功績を記念し、その精神を伝承発展せしめるため、昭和30年(1955年)に設けられ、情報通信および放送の進歩発展に著しい功績のあった方々に贈呈される賞です。

【受賞業績】

60GHz帯ミリ波大容量無線伝送の移動体適用技術の研究開発

【参考】

内田大誠特別研究員の紹介
https://www.rd.ntt/organization/researcher/special/s_067.html当該ページを別ウィンドウで開きます

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