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2024年8月 7日

お知らせ

NTT東日本伊豆病院のカフェドック受検者を対象とした姿勢制御時の感覚特性検査に関する実験開始~姿勢制御時の感覚依存性の解明に向けて~

東日本電信電話株式会社伊豆病院(院長:安田秀、以下、NTT東日本伊豆病院)、日本電信電話株式会社(代表取締役社長:島田明、以下、NTT人間情報研究所)の2社は2024年6月より締結した「人間ドック・リハビリ患者に向けた姿勢制御評価・姿勢制御訓練技術に関する共同実験」の取組の一環として、8月21日(水)から、NTT東日本伊豆病院のカフェドック受検者を対象に姿勢制御時の感覚特性検査に関する実験を開始します。
 姿勢のバランスをとるときに、3種類の感覚(視覚・体性感覚・前庭感覚)が利用されています。一般的に、環境変化や身体変化に応じてこれらの感覚の相対的な使用比率を変化できると姿勢が保たれ、転倒などのリスクが弱まります。しかし、3種類の感覚の相対的な使用比率が個人ごとに偏る傾向があり、偏った感覚に依存してしまうと変化に対応できず、転倒などの大きな怪我につながるリスクがあります。例えば、視覚に偏って依存してしまうと、暗い場所などの視覚情報が少ない環境での転倒リスクがあがります。また、足の体性感覚に偏って依存してしまうと、軟らかい床面や雪面などの足元が不安定な環境での転倒リスクがあがります。
 今回、個人ごとの姿勢制御時の3種類の感覚の相対的な使用比率について検査いたします。本取り組みを通じて得られた知見をもとに、個人のあまり使用していない3種類の知覚の相対的な使用比率に誘導する技術(例えば、NTT人間情報研究所で研究開発された電気刺激や視覚提示による感覚依存性誘導技術[1]など)を活用した姿勢制御のトレーニングの実現に向けて検討を進めていく予定です。

この実験への参加は、NTT東日本伊豆病院のカフェドック受検者の方は受検当日に申し込む(1日あたり先着順で最大4名)ことができます。

[1]Shindo M, Isezaki T, Koike Y, Aoki R (2023) Induced effects of electrical muscle stimulation and visual stimulation on visual sensory reweighting dynamics during standing on a balance board. PLOS ONE 18(5): e0285831. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0285831当該ページを別ウィンドウで開きます

図1(左)パンフレット、(中央)申し込み場所、(右)実験の様子 図1(左)パンフレット、(中央)申し込み場所、(右)実験の様子

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