docomo sky Cloudは「データ管理」、「AI解析」、「映像伝送」、「運航管理」を実装し、ドローン運用にかかわる作業を一元管理できるWebプラットフォームサービスです。プラットフォームであるため、利用用途はユーザーの使い方次第ではありますが、1つの利用用途である「鉄塔点検」においては以下の機能が実現できます。
以上の機能を利用することによって、誰が点検を実施しても画一的な点検結果が得ることができます。
ドコモのドローン事業「docomo sky」
docomo sky Cloudの導入により、設備点検の安全性向上、効率化に加え、以下の環境効果が期待されます。
代表的な利用シーンとして、「年間140基の鉄塔点検」を評価しました。従来は、人が点検箇所の写真を撮影(高所作業)していましたが、docomo sky Cloudの導入により、点検箇所をドローンが撮影、画像の分析もAIによる支援を受けながら行います。
高所作業者が鉄塔に登り、点検箇所の写真を撮影します。点検者がその写真データを持ち帰り、事業所で専門家がその写真により検査を行います。
従来手段の評価モデル図
ドローンにより鉄塔の点検箇所の画像を撮影、データはタブレットの飛行支援アプリを介して、docomo sky Cloudへアップロードします。事業所では専門家が、PCのブラウザを通じてdocomo sky Cloud上で、AIの支援をうけながら画像データにより検査を行います。短時間での画像撮影が可能となり、同日に複数の鉄塔の点検が可能です。
docomo sky Cloudの評価モデル図
〔凡例 ○:評価対象、-:評価対象外〕
※横スクロールできます
従来手段 | docomo sky Cloud | |
---|---|---|
ICT機器利用 | ○ | ○ |
NWインフラ利用 | ― | ○ |
ソフトウェア利用 | ― | ○ |
人移動 | ○ | ○ |
物移動 | ― | ― |
材料・エネルギー消費 | ― | ― |
物保管 | ― | ― |
人執務 | ○ | ○ |
docomo sky Cloudでは、従来手段に比べ1年間あたり37%のCO2排出量が削減される結果となりました。
この削減の主な要因は、画像撮影の効率化によって、1日に点検できる鉄塔の数が増えたことによる年間の移動回数削減、また、撮影された画像の検査にかかる作業時間が軽減されることによります。
「docomo sky Cloud」の1年間あたりのCO2排出量
従来手段のCO2排出量を100%として、それぞれの割合を表しています。
環境保護の取り組み