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PDF-FAXサーバ

概要

FAX送信の場合には、データベースに登録した送信先情報を元にQRコード付送付状を作成・印刷します。別途作成・印刷した送信原稿とともにスキャナで読み込むと、QRコードに格納された送信先へ送信します。そのため、ダイヤル間違いによる誤送信を防ぎます。サーバ上のデジタルデータに送付状を付与して送信することも可能なため、FAX送信のために原稿を印刷する必要がなく、紙の削減を実現できます。

ソリューション概要(送信時) ソリューション概要(送信時)

FAX受信の場合には、受信したFAXはデータベース上に格納されます。端末上での受信FAX閲覧を基本とするため、受信原稿をFAX機に放置することがありません。

ソリューション概要(受信時) ソリューション概要(受信時)

環境効果のアピールポイント

(1)紙の削減

紙出力せずにFAX送信が可能であり、またPCから受信FAXの閲覧が可能であるため、FAXの紙出力を削減できます。

(2)人の稼働の削減

セキュリティ送受信FAXに関する情報(送受信日時、送受信者、送信先、送信元、FAX画像など)が自動で記録されるため、人の稼働を削減できます。

評価モデル

(1)機能単位

  • 1年間に1,920回計9,600枚をFAX送信、1,920回計9,600枚をFAX受信することとしました。
  • FAXの送信先・送信元と送受信資料をDB化し、管理することとしました。

次に記載するエコリーフ環境ラベルのファクシミリのPCRより、FAX送受信は1年間に各9,600枚、1回あたり送受信枚数は各5枚としました。
「ビジネス用機種は1時間に5枚ずつの送受信、1日8時間、1ヵ月20日間稼動とする。」

(2)システム境界

  • 送信時は、FAXの送付状作成から送信状況のDB登録までを評価対象とし、送信先登録に係る負荷は評価対象外としました。
  • 受信時は、FAXの受信から受信FAXの閲覧と受信状況のDB登録までを評価対象としました。

評価モデル図 評価モデル図

(a)通常FAXの評価条件

FAX送信時には送付状を人手で作成し、誤送信防止のために2人で送信先・送付資料をチェックすることとしました。またFAXの送受信は全て紙で行い、送受信状況のデータベース化は人手で行うこととしました。

(b)PDF-FAXサーバの評価条件

FAX送付状、送受信状況のデータベース化は自動で行われます。また送信FAXの3割はサーバ上のデジタルデータを利用したダイレクト送信であるとし、受信FAXは全てPC上で閲覧するものとして、それぞれの紙出力が削減されるとしました。

対象ライフサイクルステージ

本評価は、ライフサイクル全体(製造、使用、廃棄)を対象としています。範囲は下記のとおりです。

〔凡例 ○:評価対象、-:評価対象外〕

※横スクロールできます

通常FAX PDF-FAXサーバ
製造 使用 廃棄 製造 使用 廃棄
ICT機器利用
NWインフラ利用 - - - - - -
ソフトウェア利用 - - - - -
人移動
物移動 - - - - - -
材料・エネルギー消費
物保管 - - - - - -
人執務

「材料・エネルギー消費」では紙の負荷を計上しているが、使用段階は負荷が発生しないとしてゼロ計上している。また廃棄段階はカーボンニュートラルの考えにより、負荷が発生しないとしてゼロ計上している。

評価結果

本モデルでは、PDF-FAXサーバの導入によって、通常FAXと比較して1年間あたり52%のCO2排出量が削減される結果となりました。

PDF-FAXサーバ導入前後のCO2排出量 PDF-FAXサーバ導入前後のCO2排出量
※結果はCO2排出量を絶対値で算出した後、通常FAXを100とした相対値として表しています。