QpIDealシリーズは、QRコードを用いた物品管理システムです。
ソリューション概要
QpIDealシリーズをお使いいただくと、物品の正確な保管場所を簡単にチェックし、多地点の資産を一元管理できるようになります。工場や倉庫の在庫管理、オフィス内の備品や固定資産管理、機材貸出管理、PCの持出管理等にお使いいただけます。
登録データと現況データの突き合わせ機能によって、資産管理において重要な実態の一致/不一致の調査に係る人の稼働を削減します。
社員数2,000人、固定資産・備品が合計30,000点、ロケーションが23個所に分散している会社で現況調査(年1回)を実施すること。
評価モデル図
(a)従来手段
主管部署の担当者は、デスクトップPC、ネットワークを利用し、各部署の調査担当者にメールで物品リストを送付します。現況調査は2人体制で、物品と物品リストの情報の確認は目視で行います。また現況調査結果の入力作業、報告書の作成を行います。現況調査に要する時間は1物品あたり1分として、調査を行う人数を乗じて稼働時間を算出しました。
(b)QpIDeal
主管部署の担当者は、デスクトップPC、ネットワークを利用し、サーバへ各部署の調査担当者毎の物品リストデータをアップロードします。各部署の調査担当者は、デスクトップPC、ネットワークを利用し、各々担当する物品リストデータをハンディターミナルとデスクトップPCへダウンロードします。現況調査は1人で行い、物品に添付してあるQRコードをハンディターミナルで読込み、ハンディターミナルへデータを蓄積します。また各部署の調査担当者は現況調査終了後、ハンディターミナルに蓄積されたデータをデスクトップPC、ネットワークを利用し、サーバへアップロードします。最後に、報告書の作成を行います。現況調査に要する時間は1物品あたり1分として、調査を行う人数を乗じて稼働時間を算出しました。なお、ハンディターミナルは各部署で共用として、ロケ間を輸送する負荷をモノの移動として計上しています。
本評価は、ライフサイクル全体(製造、使用、廃棄)を対象としています。範囲は下記のとおりです。
対象ライフサイクルステージ
〔凡例 ○:評価対象、-:評価対象外〕
※横スクロールできます
導入前 | QpIDeal | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
製造 | 使用 | 廃棄 | 製造 | 使用 | 廃棄 | |
ICT機器利用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
NWインフラ利用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ソフトウェア利用 | - | - | - | ○ | - | - |
人移動 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
物移動 | - | - | - | ○ | ○ | ○ |
材料・エネルギー消費 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
物保管 | - | - | - | - | - | - |
人執務 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
本モデルでは、QpIDealの導入によって、従来手段と比較して1年間あたり40%のCO2排出量が削減される結果となりました。
QpIDeal導入前後のCO2排出量
※結果はCO2排出量を絶対値で算出した後、従来手段を100とした相対値として表しています。
*「QpIDeal」はNTTアドバンステクノロジ株式会社の商標または登録商標です。
環境保護の取り組み