サービスステーション(ガソリンスタンド)の経営業務を支援するサービスとして、大規模POSネットワークの運用やカード決済業務などを始めとする多角的な、「サービスステーション向け統合サービス」を提供しています。
サービスステーション向け統合サービスのビジネスネットワーク図
この提供サービスのうち、サービスステーションのPOSデータを集計・月次処理し結果を各店舗へ紙で送付していた業務を、各店舗のPC端末からネットワークを通じてデータを参照できる電子帳票(ペーパーレス)化へ置き換えました。
紙の帳票書類を電子帳票とし、お客さまがPCで閲覧できる環境を構築したことによって、紙出力が削減されます。
電子帳票とすることによって、宅配便の利用が削減されます。
本サービスの導入による環境負荷低減効果を、上記約400拠点のうちデータが取得できた一部の拠点の実績を基に、 全拠点に同様の効果があったと仮定して評価しました。
また、サーバなどのデータセンタ設置のICT機器は、ペーパーレス化の導入前後で変化しないとして、評価しました。
試算モデルは下記のとおりです。
「サービスステーション向け統合サービスのペーパーレス化」試算モデル(フロー)イメージ
ペーパーレス化の導入前には、(a)POSデータの受信・集計処理、(b)専用プリンタで印刷、(c)配送準備(送付状準備など)、(d)帳票仕分け、(e)梱包、(f)配送、という作業が発生していました。
ペーパーレス化の導入後は、情報システムよりPOS分析データを電子帳票ファイルで取得し、作業完了となります。そのため、導入前の(b)~(f)の作業の稼働が削減されました。
また、印刷による紙の利用枚数、および発送による宅配便の利用も削減されています。一方、導入によって、ソフトウェア、ユーザ端末、NWインフラ利用が増加しました。
サービスステーション向け統合サービスのペーパーレス化の導入前後での環境負荷は、ライフサイクル全体(製造、使用、廃棄)の結果です。範囲は下記のとおりです。
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対象ライフサイクルステージ
導入前 | 導入後 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
製造 | 使用 | 廃棄 | 製造 | 使用 | 廃棄 | |
ICT機器利用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
NWインフラ利用 | - | - | - | ○ | ○ | ○ |
ソフトウェア | - | - | - | ○ | - | - |
モノの移動 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
モノの電子化 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
人の稼働 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
評価の結果、年間18.3%のCO2削減効果となりました。
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ペーパーレス化の導入前後のCO2排出量(t-CO2/年)
導入前 | 導入後 | |
---|---|---|
ICTシステム | 225.438 | 258.555 |
NWインフラ利用 | 0.000 | 1.700 |
ソフトウェア | 0.000 | 33.320 |
モノの移動 | 46.888 | 30.094 |
モノの電子化 | 198.838 | 56.080 |
人の稼働 | 34.571 | 33.454 |
合計 | 505.735 | 413.203 |
ペーパーレス化の導入前後のCO2排出量(年)
産業連関法によって、評価しました。
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