「 SmartCloudデスクトップ 」は、クラウド上の仮想デスクトップにアクセスするシンクライアント・サービスです。PCやスマートフォンなどの端末にデータを残さないため、いつでもどこでもセキュアに業務を継続できます。災害時には、在宅勤務や勤務地以外のオフィスからの利用に切り換えることができるので、事業継続計画(BCP)対策としても活用できます。
「SmartCloudデスクトップ」イメージ
パソコンHDDのセンタ集中化とシンクライアント化によって、HDD資源の効率的利用と消費電力削減が可能になります。
各端末に保管していた情報をクラウドサーバで管理するため、会議等の際にどの端末でも資料を表示することが可能なため、資料の紙出力を削減できます。
出張先にシンクラ端末があれば勤務地でのパソコン使用と同じ環境を再現できるので、わざわざ勤務地に戻る必要がなくなり、出張先からそのまま帰宅できるため、移動距離を削減できます。
NTTコムウェアにSmartCloudデスクトップ(アドバンス)[以下、SCDT]を導入した実績を基に評価モデルを作成しました。
社内13ロケ5,655台のPCを5,655人が個人ごとに1人1アカウントを有し、1年間業務利用できる環境を提供すること。
「SmartCloudデスクトップ」評価モデルイメージ
本評価は、ライフサイクル全体(製造、使用、廃棄)を対象としています。範囲は下記のとおりです。
〔凡例 ○:評価対象、-:評価対象外〕
※横スクロールできます
導入前 | SCDT導入後 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
製造 | 使用 | 廃棄 | 製造 | 使用 | 廃棄 | |
ICT機器利用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
NWインフラ利用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
人移動 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
材料・エネルギー消費 | ○ | ○※ | ○※ | ○ | ○※ | ○※ |
人執務 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
「材料・エネルギー消費」では紙のCO2排出量を計算していますが、使用段階はCO2が発生しないものとしてCO2排出量は0としています。また廃棄段階についても、カーボンニュートラルの考えによってCO2排出量は0としています。
SmartCloudデスクトップの導入によって、導入前と比較して218t-CO2/年、19.5%のCO2排出量が削減される結果となりました。
SmartCloudデスクトップ導入前後のCO2排出量(t-CO2/年)
※横スクロールできます
ICT機器利用 | NWインフラ利用 | 人移動 | 材料・エネルギー消費 | 人執務 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
導入前 | 1,027.4 | 2.0 | 43.7 | 29.6 | 15.1 | 1,117.8 |
SCDT導入後 | 834.6 | 2.3 | 38.1 | 0.0 | 24.9 | 899.8 |
削減量 | 192.8 | -0.3 | 5.6 | 29.6 | -9.8 | 218 |
※SmartCloud(スマートクラウド)は、NTTコムウェア株式会社の登録商標です。
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