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2021年3月13日

世界最高精度の全世界デジタル3D地図「AW3D®」を世界中で提供

NTT DATA

関連するSDGs

  • 貧困をなくそう

    目標1:
    貧困をなくそう

  • すべての人に健康と福祉を

    目標3:
    すべての人に健康と福祉を

  • 安全な水とトイレを世界中に

    目標6:
    安全な水とトイレを世界中に

  • エネルギーをみんなにそしてクリーンに

    目標7:
    エネルギーをみんなに
    そしてクリーンに

  • 産業と技術革新の基盤をつくろう

    目標9:
    産業と技術革新の基盤を
    つくろう

  • 住み続けられるまちづくりを

    目標11:
    住み続けられるまちづくりを

  • 気候変動に具体的な対策を

    目標13:
    気候変動に具体的な対策を

衛星画像データを活用し、人の立ち入りが難しいエリアの起伏も精微に表現

NTTデータは一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)と共同で、世界最高精度5mで世界中の陸地の起伏を表現した3D地図「AW3D」を提供しています。

AW3Dは独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との官民連携事業です。基盤地図情報の整備や津波、洪水等の防災用途のために世界中でデジタル3D地図基盤とした地理空間情報の需要が高まる中、航空機や人手による調査を介した3D地図の作成はコストと期間の制約から整備されるエリアに限界がありました。そこで、RESTECとNTTデータは2006年1月に打ち上げられたJAXAの陸域観測技術衛星「だいち」が撮影した画像データを活用し、2014年2月より全世界デジタル3D地形データ「AW3D」の順次提供を開始。2016年4月には全世界のデータ整備を完了しました。広域性に強みがある衛星画像を使用するため、人間の立ち入りが難しいエリアにおいても精微なデータの取得が可能で、防災分野をはじめ幅広い分野で活用が広がっています。そこで、RESTECとNTTデータは2006年1月に打ち上げられたJAXAの陸域観測技術衛星「だいち」が撮影した画像データを活用し、2014年2月より全世界デジタル3D地形データ「AW3D」の順次提供を開始。2016年4月には全世界のデータ整備を完了しました。広域性に強みがある衛星画像を使用するため、人間の立ち入りが難しいエリアにおいても精微なデータの取得が可能で、防災分野をはじめ幅広い分野で活用が広がっています。

2016年3月には、「AW3D」が日本の宇宙開発利用の普及啓発に大きく貢献したことが評価され、第2回宇宙開発利用大賞「内閣総理大臣賞」を受賞しました。また、2017年1月4日に発表された株式会社日本経済新聞社主催の「2016年日経優秀製品・サービス賞」では、「優秀賞 日経産業新聞賞」を受賞するなど、社外でも高く評価されています。

AW3D:「Advanced(先進の)」の頭文字「A」と「World 3D Map」を掛け合わせて命名。

全世界デジタル3D地図AW3Dで再現された富士山 全世界デジタル3D地図AW3Dで再現された富士山

新興国を中心に世界約70カ国・300以上のプロジェクトで活用

5m解像度の「AW3D」の精度は国土地理院が作っている1/25000の地形図と同等で、これだけ高精度な3D地図データを全世界整備したサービスは他にありません。さまざまな用途で活用でき、民間企業だけでなく、国の研究機関や国際機関等からも提供の依頼が増えています。特に、詳細な地図がない新興国におけるインフラ整備や災害対策、資源開発等の分野で活用が進み、すでに世界約70カ国の300以上のプロジェクトで活用されています。

利用事例

※横スクロールできます

利用分野 国名 具体的な内容
防災・減災 ベトナム 幹線道路沿いの土砂災害の危険性箇所の識別
防災・減災 ネパール 大地震後の長期復興計画のためのハザードマップ
防災・減災 インドネシア 火山噴出物の予測により災害を軽減
インフラ 国内外 電力分野の風力発電地点調査の効率化
資源 タンザニア 水資源分野の地下水利用計画
衛生 ナイジェリア・ニジェール 衛生分野の疫病対策
都市計画 国内外 都市開発分野の無線基地局設置箇所選定

例えば、ベトナムでは土砂災害対策が課題でしたが、「AW3D」を利用し、1,000カ所以上の危険個所の効率的な抽出に成功しています。また、ネパールでは、大地震後の長期復興計画のためのハザードマップの作成に活用されました。タンザニアでは、探査に適した場所の設定が困難だった地下水資源開発の効率化に貢献。ナイジェリアとニジェールでは、下水が流れ込むエリアを正確に把握することで、確実な疾病対策につながりました。

全世界デジタル3D地図AW3Dを活用した幹線道路沿いの地すべり地形地図化と危険性箇所識別の事例(ベトナム) 全世界デジタル3D地図AW3Dを活用した幹線道路沿いの地すべり地形地図化と危険性箇所識別の事例(ベトナム)
資料提供:東北学院大学 大学院人間情報学研究科(教養学部地域構想学科) 教授 宮城 豊彦 先生

樹木1本単位の細かな起伏も表現できる最高0.5m解像度の3D地図提供も開始

2015年5月からは米国の民間衛星会社DigitalGlobeの衛星画像を活用した高精細版3D地図の提供を開始しました。最高0.5m解像度を実現し、都市エリアを中心とした「建築物」レベルの細かな起伏の表現が可能となりました。

AW3Dは今後も、防災・資源・都市計画・電力・通信サービス等、幅広い分野における3D地図サービスの提供を通じて、世界規模で新たな市場やサービス創出に取り組んでいきます。

全世界デジタル3D地図AW3Dで表現された東京都市部 全世界デジタル3D地図AW3Dで表現された東京都市部

「AW3D」は、株式会社NTTデータと一般財団法人リモート・センシング技術センターの登録商標です。