2017年2月13日
株式会社NTTデータ
日本電信電話株式会社
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)、NTTデータイタリア、日本電信電話株式会社(以下、NTT)は触覚刺激による牽引感覚生成技術と、NTTデータイタリアがパートナーシップを持つGipsTech(ジップステック)社(注1)の地磁気(注2)を用いたインドアマップ・ナビゲーション技術を組み合わせた「触覚を使った屋内ナビゲーション」に関する実証実験を開始します。
2017年2月16日開催のNTT R&Dフォーラムにおけるデモ展示を皮切りに、2017年春にイタリア国内の製造業のお客さまと実証実験を行う予定となっており、本検証を通じて「触覚を使った屋内ナビゲーション」の有効性や改善点等、性能の向上や新たな商用サービスの提供について検討していく予定です。
近年、モバイル環境における位置情報の活用ニーズの高まりを受け、屋外のみならず、GPS信号が届かない商業施設など屋内においても位置情報サービスの提供ニーズが高まっており、Wi-Fi、Beacon、地磁気などさまざまな技術が検討されています。一方で、従来のナビゲーションでは、地図表示の画面を見ながらの案内となることがユーザビリティー上の課題となり、利用シーンが限定されていました。
今回、NTTデータ、NTTデータイタリア、NTTの3社は、NTTデータイタリアとパートナーシップ契約を締結している、GiPStech社の地磁気を用いた屋内測位・ナビ技術とNTTが開発した触覚刺激による牽引感覚生成技術「ぶるなび®」を組み合わせることで、安価で直感的な触覚屋内ナビゲーション技術を実現しました。
触覚を使った屋内ナビゲーションは、屋内測位・ナビ技術と触覚刺激による牽引感覚生成技術が使われています。具体的には、地磁気を用いたナビゲーション専用のアプリケーションを入れたスマートフォンから、牽引感覚生成技術「ぶるなび」が搭載されたスマートフォンケースに進行方向をBluetooth経由で指示することにより、地図に頼らず直感的な誘導ができるソリューションです。これにより、暗闇・煙霧などでの安全ルートのナビゲーションや商業施設でのバリアフリーな購買誘導などが可能となります。
図1 「触覚を使った屋内ナビゲーション」概要
主な特長は、下記の通りです。
図2 システム構成イメージ
2017年2月16~17日開催のNTT R&Dフォーラムにて、来場者に「触覚を使った屋内ナビゲーション」を使用した会場での誘導サービスを展示します。さらに2017年春頃にイタリア国内の製造業のお客さまと実証実験を予定しており、本技術を使用した、暗闇や煙霧の状況からの避難誘導の有効性について以下の点から確認を行います。
今後、NTTデータ、NTTデータイタリア、NTTの3社は、「触覚を使った屋内ナビゲーション」の有効性や改善点等、2017年6月末までの実証実験で得られた結果を踏まえ、性能の向上や新たな商用サービスの提供について検討していく予定です。
(注1)GiPStech社について
イタリアUniversity of Calabria からスピンオフした屋内測位専門のスタートアップ会社。Geo IoT 2016にて「インフラフリーの技術群の中で最もパフォーマンスに優れた技術」との評価を獲得。イタリア国内で10件を越える導入実績を持つ。(URL:www.gipstech.com )
(注2)地磁気とは、地球上に発生している磁場のことで、本技術では周辺構造分などから実際に変化している磁場の歪みを磁気指紋としてマップを作成し利用しております。
*「ぶるなび」は、日本電信電話株式会社の登録商標です。
*その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
古場
Tel:03-5546-8051
日本電信電話株式会社
先端技術総合研究所 広報担当
Tel:046-240-5157
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
技術開発本部 エボリューショナルITセンタ
古川、谷澤
Tel:050-5546-9741
rdh_gct@kits.nttdata.co.jp
日本電信電話株式会社
先端技術総合研究所
企画部 情報戦略担当
丸谷、鈴木
Tel:046-240-5157
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