2017年3月 7日
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦 博夫、以下、NTT)は、米国テキサス州オースティン市で行なわれる、音楽・映画・インタラクティブをテーマとする世界最大規模のビジネスとコンテンツの祭典SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2017内のオフィシャルイベント「JAPAN Factory」(会場:Trinity Warehouse、99 Trinity Street, Austin, TX)において、2017年3月13日(現地時間午後10:00開場、午後10:30開演予定)、イマーシブテレプレゼンス技術Kirari!®および高速ネットワーク技術を用いた、世界初のグローバル・インタラクティブ遠隔ライブパフォーマンス"CYBER TELEPORTATION TOKYO at SXSW"を出展いたします。音楽&ダンスと最新のICT技術とのコラボレーションによる、全く新しいライブエンターテインメントの実現にチャレンジします。
NTTは、CYBER TELEPORTATION TOKYO at SXSW(図1)をコンセプトに、2017年に日本人で初めてグラミー賞(最優秀リミックス・レコーディング部門)にノミネートされた音楽プロデューサーstarRoをオースティンに、国内外で数多くの注目を集める日本人ダンサーデュオAyaBambi、唯一無二のソウルフルな歌声が武器のシンガー向井太一、ヒップホップ・クルーKANDYTOWNのラッパーとして知られる呂布、そしてパリ、LAなどでのグローバルなライブ活動を行うアイドルユニットCheeky Paradeを東京に招き、東京のアーティストたちがオースティンへ"TELEPORTATION"するという、新たなライブ体験を提供します。
本展示では、NTTのイマーシブテレプレゼンス技術Kirari!®による任意背景リアルタイム被写体抽出技術および超高臨場感メディア同期技術が活用されており、東京側でパフォーマンスを行うアーティストを、グリーンスクリーン等のスタジオ設備を用いない任意背景下において、ライブパフォーマンスの演出に従って照明等が変化するような映像を入力としてリアルタイムに被写体抽出することや、また、抽出された複数アーティスト映像や複数音声といった多数のメディアをオースティンへ同期を保ったままで低遅延に伝送することが可能となります。
また、東京よりオースティンへ伝送されたアーティストの映像は、会場内に設置された多数の透過型スクリーンを使用し、裏表の表現、奥行き感、ダイナミックな動きを伴いながらプロジェクションされます(図2)。このような空間映像演出により、東京のアーティストと、オースティンのstarRoとが同期し、一体となったパフォーマンスを行うという、これまでにない遠隔ライブ体験を提供いたします。
図1:CYBER TELEPORTATION TOKYO at SXSW のコンセプトイメージ
図2:Japan Factory内の特設ステージイメージ
なお、本ショーケースに用いる東京-オースティン間の高速ネットワークは、NTTが保有している研究開発用ネットワーク"GEMNet2"に加えて、米国の大学コンソーシアムInternet2が運用している全米研究教育ネットワーク、テキサス州の地域研究教育ネットワークLEARN(Lonestar Education and Research Network)、テキサス大学システム(University of Texas System)、及びオースティン地区広域ネットワーク(Greater Austin Area Telecommunication Network)の協力のもとで実現されています。
本ショーケースで使われる技術の特徴は、(別紙)のとおりです。
CYBER TELEPORTATION TOKYO at SXSW実施スケジュール
2017年3月13日(月) 現地時間午後10:00開場、午後10:30開演
※JAPAN FACTORYの概要
名称 : JAPAN FACTORY (ジャパンファクトリー)
テーマ : Hello, Synchronicity
日程 : 2017年3月12日(日)~14日(火)
時間 : 全日10:00~予定(現地時間)
会場 : Trinity Warehouse (米国テキサス州オースティン)
311 E. 5th Street, Austin, TX 78701
グリーンスクリーン等のスタジオ設備を用いずに、撮影した映像中からリアルタイムに被写体を抽出する画像処理技術です。今回のアーティスト映像の被写体抽出では、スタジオ壁面等の背景に特別な加工を施さず、ライブパフォーマンスの演出に従って照明等が変化するような映像を入力として、被写体部分のみリアルタイムかつ精緻に抽出します。この抽出した映像を、被写体が演じている場所とは異なる場所に等身大で投影することで、伝送先でアーティストをリアルに再現します。
複数の映像や音声をネットワーク経由で伝送する際に、それらの同期を厳密に保ったまま伝送先で再生する技術です。従来に比べて送出処理時間を低減し、再生機器処理時間まで含めた遅延時間の大幅な削減を可能としました。
今回は、東京でパフォーマンスするアーティストを複数アングルから撮影した映像を、音声とともに本技術を用いてオースティンに国際伝送し、両面を含む多数の透過型スクリーンにフレーム単位で同期させながらプロジェクションすることにより、アーティストのパフォーマンスを自然な形で再現します。またオースティン会場の模様を低遅延で東京に伝送することでグローバル・インタラクティブ遠隔ライブパフォーマンスを実現します。
本件に関するお問い合わせ先
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日本電信電話株式会社
企画部広報担当
E-mail:randd-ml@hco.ntt.co.jp
Tel:046-859-2032
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