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2021年5月13日

エドモントン国際空港
海外交通・都市開発事業支援機構
NTTグループ

NTTグループ、エドモントン国際空港とオンデマンド交通サービス提供に向け協業

【エドモントン発、2021年5月13日】

NTTグループ(日本電信電話株式会社、NTT DATA Services、NTT Ltd)、エドモントン国際空港(以下、EIA)、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(以下、JOIN)は、Invest Alberta Corporation(以下、IAC)の支援のもと、スマート交通プロジェクトの開発を共同で実施することに合意しました。このプロジェクトでは需要予測データを基に、EIAが空港及び周辺施設でシャトルバスを効率化するオンデマンドバスサービスについて実証実験を行い、将来のソリューション提供にむけた考察を実施します。

EIAは年間820万人が利用し、世界50都市に向けて直行便を運航するカナダで第5の空港です。EIAのCEO、トム・ルース氏は、「NTTグループとJOINの協力によるオンデマンドバスサービス導入に取り組むことで、よりスマート化されたシャトルバスサービスを利用者に提供できるようになります。利用者の利便性を向上させ、社会的、環境的、経済的によい影響をもたらすことは、EIAの戦略的イニシアチブの一部であり、今回のNTTグループおよびJOINとのパートナーシップによってそのイニシアチブが加速されると確信しています。」と述べています。

本プロジェクトでは、NTTグループのスマートシティ技術を活用し、EIAが空港及び周辺施設で運行するシャトルバスに対し、利用者需要に応じた最適ルートで送迎する、オンデマンドバスサービスを導入することを目的としています。

プロジェクトの初期段階では、利用者からの配車リクエスト、それに基づく柔軟なルーティングとスケジューリング、および混雑率把握を可能にするシステムを構築します。利用者向けには、モバイルアプリやウェブポータルを利用したオンライン予約を導入することにより、利便性向上を図ります。また、バスの運転手向けには専用アプリケーションを構築し、停留所間のルート案内や到着時間管理のための情報を提供し、効率的なバス運行も可能にします。

加えて、運行管理者がシャトルバス内の混雑状況をリアルタイムで把握でき、蓄積したデータを分析することで停留所ごとの乗客数予測も可能になることで、オンデマンドバスサービスのより効率的な運用をめざします。

既存5台のシャトルバスによる試験運用を経て、他のバス路線やサービスエリアへの展開、機能カスタマイズやフライトスケジュールなどのデータとの連携も視野に入れた展開を計画しています。

日本電信電話株式会社の島田明代表取締役副社長 副社長執行役員は、「NTTグループのスマートシティ技術がEIAの抱える課題解決に貢献できる機会をいただけたことを光栄に思っています。また、JOINのサポートによりカナダ有数の国際空港という新しい地域に進出でき、貴重な協業の機会を得たことも大変喜ばしく思います。オンデマンド化によるシャトルバス運行の効率化に加え、データ分析および解析レポートの提供を通じてEIAの意思決定円滑化を継続的にサポートさせていただきます。NTTグループはEIAとともに将来に向けた技術革新に取り組んでいきます。」と述べています。

NTTグループのスマートシティ技術は、2018年の米国ラスベガス市の公共安全強化の取り組みに始まり、大学キャンパス内の交通状況分析、スポーツ会場におけるファンエクスペリエンス向上、複合商業施設の人流分析、公共交通機関での乗客の安全確保など、様々な分野で利用されています。

JOIN代表取締役社長の武貞達彦氏は、「EIAおよびその周辺施設におけるスマート交通プロジェクトの開発において、EIAとNTTグループと協力できることを嬉しく思います。今後も日本の先進技術開発に対する投資を促進させ、NTTグループをはじめとする日本企業の海外スマートシティ事業を支援していきたいと考えています。」と述べています。

Invest Alberta Corporation のCEOである、 David Knight-Legg氏は、「NTTグループとJOINがEIAとアルバータ州を、オンデマンドバスサービスを展開する北米初のテストサイトとして選んでくれたことを非常に光栄に思います。エドモントン都市圏は、デジタルイノベーションとスマートシティの取り組みにおけるリーダーとしての地位を確立し続けており、NTTグループとJOINのようなグローバル・リーダーと協力して、革新的なソリューションを開発できることを嬉しく思います。」と述べています。

NTTグループは、今後も交通機関向けの機能を進化させ、革新的なモビリティサービスの創出を通じた空港都市の発展および地域経済の活性化に貢献していきます。

(参考イメージ)シャトルバス及び空港周辺施設 シャトルバス

空港周辺施設

■エドモントン国際空港について

エドモントン国際空港(EIA)は、エドモントン都市圏の地域経済発展を目的とした非営利法人です。カナダの主要空港の中では最大の面積を有し、5番目に多い旅客輸送量を誇ります。また、カナダ、米国、メキシコ、カリブ海、ヨーロッパの各都市に直行便を運航しています。地域の経済基盤として、32億ドル以上の経済生産高と2万6千人以上の雇用を支えています。EIAに隣接する関連施設であるエアポートシティでは、新しい雇用、観光、経済の多様化を生み出し、娯楽、ショッピング、観光者向け施設、貨物・物流、バイオファーマ、軽工業、その他多くの産業を創出しています。EIAは、未来の空港をめざしたデジタル戦略に注力しています。
www.flyeia.com当該ページを別ウィンドウで開きます

■海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)について

JOINは、日本の知識、技術及び経験を活用し、海外の交通及び都市開発等のインフラ事業を行う日本企業の海外市場への参入促進と、日本経済の持続的な成長への寄与を目的に、官民により2014年に設立されたインフラファンドです。新興国を中心とした世界のインフラ需要の拡大が継続する中、民間資金とノウハウを活用した官民連携(PPP:Public Private Partnership)方式によるインフラ整備・運営の需要が高まっています。多額の初期投資、長期に亘る事業期間、操業時の需要リスク、現地政府の影響力などの特性を持つインフラ事業において、JOINの役割は、それら事業の実施・参画を検討する民間企業に対して、「共同出資」、「運営・技術協力」、「相手国政府との交渉」などハンズオンの支援を行うことです。日本政府が、重要な政策と位置付けるインフラシステムの海外展開について、JOINは、その役割に取り組むことで、日本企業による事業参画や受注など着実に成果を伸ばしております。
www.join-future.co.jp当該ページを別ウィンドウで開きます

■Invest Alberta Corporationについて

Invest Alberta Corporation(IAC)は、企業や投資家、大規模な新規プロジェクトにハイエンドできめ細やかなサポートを提供する、アルバータ州の投資誘致機関です。カナダのアルバータ州は、国内で最も低い法人税と売上税、最も若く教育水準の高い労働力、そして最も住みやすく土地も手頃な都市です。IACは、世界中各地にオフィスを構え、アルバータ州に対する投資家や企業による円滑な新規進出、事業拡大、事業継続を可能にするよう活動しています。
investalberta.ca当該ページを別ウィンドウで開きます

※(報道発表)ラスベガス市におけるNTTグループのスマートシティの取り組み
https://group.ntt/jp/newsrelease/2018/12/08/181208a.html
NTTグループがラスベガス市とともに取り組んでいるスマートシティソリューションの詳細については、こちらをご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ND7SkgXiXIQ当該ページを別ウィンドウで開きます

本件に関するお問合せ

株式会社海外交通・都市開発事業支援機構
企画総務部
E-mail: info@join-future.co.jp

日本電信電話株式会社
広報室
E-mail: ntt-pr@ntt.com

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