2021年6月17日
日本電信電話株式会社
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:澤田純、以下、NTT)は、遠隔操作型の分身ロボット「OriHime(以下オリヒメ)*1」とNTT研究所のウェルビーイングに関する研究知見を活かした小学生向けの授業を実施します。
NTTはグループ全体で障がい者の活躍推進や、コロナ禍におけるフィジカルディスタンス確保と経済活動活性化を両立させたリモートワールドの実現に取り組んでいます。その一環として、2020年10月15日に株式会社オリィ研究所と資本業務提携*2を締結し、遠隔操作型分身ロボットOriHimeの活用を推進しています。
具体的には、2020年7月より、遠隔操作型の分身ロボット「OriHime-D(オリヒメディー)*3」を活用し、障がい者の方が遠隔から、来訪されたお客さまの受付や会議室への案内等を実施する受付業務*4を本格導入しています。この取り組みでは、ICTの活用により障がいを持つ方の遠隔からの就労を実現しています。実際に就労されている方にとっては、ICT活用による就労を通じて、社会とつながることや、誰かに必要とされる、誰かのためになることが、ウェルビーイング(Well-being:一人ひとりの多様な幸せ)の一つとなっています。
加えて、NTT研究所では、主に人間情報科学の観点から、ウェルビーイングにつながる心理的な要因の解明やその機序についての研究に取り組んでおります。
現在のコロナ禍においては、リモート中心へと生活様式が変化するなかで、特に子どものウェルビーイングを高めることが重要と指摘されています*5。NTTは子ども達に、ICTがウェルビーイングを実現する一つのツールとして活用できることを知ってもらうため、OriHimeとウェルビーイングに関する研究知見を掛け合わせた、ウェルビーイングへの感受性を高める小学生向けの授業を実施することとしました。
(参考)授業で用いる「わたしたちのウェルビーイングカード」
新渡戸文化小学校(小学5年生対象)*6
2021年6月22日(火) 13時45分~15時15分 (5・6限目)
本取り組みでの成果検証をもとに、他の小学校や中学校等への展開およびNTT社員に対する研修への展開可能性等について、引き続き検討してまいります。
NTTグループは、今後もICTによる障がい者の就労や活躍推進とともに、誰もがウェルビーイングを実現できる社会に向けて取り組んでまいります。
*1*3OriHime、OriHime-Dについて
OriHimeは株式会社オリィ研究所が開発した遠隔操作型の分身ロボット。「OriHime-D(オリヒメディー)」は、全長約120cmの分身ロボットで、遠隔操作して、接客やものを運ぶなど、身体労働を伴う業務が可能。「OriHime」は株式会社オリィ研究所の登録商標です。
*2日本電信電話株式会社と株式会社オリィ研究所との資本業務提携について
https://group.ntt/jp/newsrelease/2020/10/15/201015a.html
*4遠隔操作型分身ロボット「OriHime-D」を活用した障がい者による受付業務の本格導入について
~障がい者の社会参画促進、およびリモートワールドに対応した業務を推進~
https://group.ntt/jp/newsrelease/2020/07/01/200701a.html
*5子供・若者育成支援推進大綱
https://www8.cao.go.jp/youth/wakugumi.html
*6新渡戸文化小学校
https://www.el.nitobebunka.ac.jp/
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日本電信電話株式会社
広報室
ntt-pr@ntt.com
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