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2022年10月27日

日本電信電話株式会社

CSISのAI Councilメンバーへの選出について

Center for Strategic and International Studies(以下「CSIS」)がCSIS AI Council(以下、「AI協議会」)を設立し、そのメンバーの一人として日本電信電話株式会社 澤田 純 代表取締役会長を選出したことを発表しました。AI協議会の活動をとおして、健全なAI活用等に貢献していきます。

1.背景・経緯

世界各国の政府は、世界の成長とイノベーションの将来に大きな影響を与える主要なAI政策と立法イニシアチブに着手しています。このためこの1年は、主要な民主主義国がグローバルなAIガバナンスのための共同フレームワークを作成し、民主的な価値観と一致する責任あるAIの未来を保証し、各国でAI規制の状況が分断されるのを防ぐ重要な期間となります。この大きな課題の解決に向けて、CSISは、国際協力のための実行可能な方法を提供することを目的にAI協議会を設立(※1)しました。AI協議会は、この重要な活動を通じて、個々の政府だけではなく、主要7カ国 (G 7) などの多国間フォーラムへの助言や支援などを行う予定です。

2.AI協議会の概要

AI協議会は、AccentureのChair and CEOであるJulie Sweet氏とMicrosoftのPresident and Vice ChairであるBrad Smith氏が共同議長を務める国際的な取り組みで、17名の著名なグローバルリーダーで構成されます。AI協議会はその活動を通じて、AIの原則を実践に移し、AIの安全性とセキュリティ対策のための共通基準を確立し、世界的な規制の相互運用性と一貫性を加速するための重要な洞察を提供することをめざしています。またこれら取組みは、安全で責任あるAIへのコミットメント、社会に奉仕するAIの推進、国際的な連携を促進するグローバルなAI規制環境支援、という3つの指針によって実施されます。またこの活動を通じて、直接的な政府等への関与に加えて、世界のAI政策コミュニティに対して、詳細かつ実行可能な提言を行う3つのホワイトペーパーを発行する予定です。Brad Smith氏は、「AIは世界経済を変革しており、より革新的で豊かで持続可能な世界の発展に大きく貢献する可能性を秘めています。AI協議会は、すばらしいグローバルリーダーの下、AIに関する企業の責任、国際協力、効果的なガバナンスが、原則だけでなく実際にどのように実践すべきであるかを明確にしていきます」と述べました。また、Julie Sweet氏は、「世界中の組織がAIを大規模に発展させ続ける中、主導する政府は、規制により、誰もが責任を持ってAIの将来性を実現できるようにする機会があります。政府や企業は、有意義な対話と協力を通じて、効果的で、公正、安全かつ個人を尊重するAIの開発と利用を促進することができます」と述べています。

3.AI協議会メンバー

AI協議会は、AI研究者、政府高官経験者、グローバル企業の経営者等からなる以下の17名で構成されています。

  • Julie Sweet (Co-Chair), Chair and CEO, Accenture
  • Brad Smith (Co-Chair), President and Vice Chair, Microsoft
  • Genevieve Bell, Distinguished Professor and Director, Autonomy, Agency & Assurance Institute, Australia National University (ANU)
  • Albert Bourla, CEO, Pfizer
  • France Cordova, President, Science Philanthropy Alliance; Former Director, National Science Foundation
  • Yuko Harayama, Former Executive Director, RIKEN; Former Executive Member of the Council for Science, Tech, and Innovation, Cabinet Office of Japan
  • Frank Heemskerk, Secretary General, European Round Table for Industry (ERT); Former Executive Director, World Bank
  • Alfred F. Kelly, Jr., Chairman and CEO, Visa
  • Antonio Krüger, CEO, German Research Center for Artificial Intelligence
  • Fei-Fei Li, Sequoia Professor and Denning Co- Director, Stanford Institute for Human-Centered Artificial Intelligence, Stanford University
  • Cedrik Neike, CEO, Siemens Digital Industries
  • L. Rafael Reif, President, Massachusetts Institute of Technology (MIT)
  • Jun Sawada, Chairman, NTT Corporation
  • Roger Taylor, Former Chair, Centre for Data Ethics and Innovation (UK)
  • Emma Walmsley, CEO, GSK
  • Adrian Weller, Programme Director for Artificial Intelligence, Alan Turing Institute
  • Kenichiro Yoshida, Chairman, President and CEO, Sony Group Corporation

4.NTT澤田 純 代表取締役会長コメント

NTTグループは、IOWN構想の推進をはじめ、「企業としての成長」と「社会課題の解決」を図り、持続可能な社会を実現するための各種取り組みを推進しています。AI技術は持続可能な社会の実現に向けて大きな可能性を秘めている一方で、精度や品質の制御など様々な課題があり、安心・信頼できるAIの提供には実効的なAIガバナンスの整備が不可欠です。AI協議会の下で産学界のグローバルリーダーたちとともに様々な角度から議論し、人間とAIが共生する「より豊かな社会」の実現に向けてAIガバナンスの協調的枠組みの構築に協力していきます。

※1CSIS Launches AI Council
https://www.csis.org/news/csis-launches-ai-council当該ページを別ウィンドウで開きます

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先

日本電信電話株式会社
広報室 ntt-pr@ntt.com

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