APACテレコムキャリアのアクセス仮想化に関する共同要求条件を策定したホワイトペーパー公開について

NTTの研究所、Telkom （PT. Telkom Indonesia Tbk） 、およびVNPT （Vietnam Posts and Telecommunications Group）は、2017年4月に立ち上げた「ネットワークサービスの研究開発を共同で推進するイニシアチブATII^※1」における成果として、アクセス仮想化に関してAPACテレコムキャリア共通のキャリアグレード要求条件をホワイトペーパーにまとめました。

今後、これらの要求条件を満足する技術検討を共同で行ってまいります。

背景

NTTの研究所は、2016年よりFASA（ファーサ）^※2の研究開発を通じ、部品化技術と仮想化技術を活用しながら、必要な機能を柔軟にアクセスシステムに組み込むことをめざしてきました。

ATIIという枠組みでは、APACテレコムキャリアとAPAC地域における通信サービス向上と2020年以降の新たなネットワークサービスの創出をめざし、仮想化時代の新たなネットワークへの要求に対して、技術検討や概念検証などを共同で進めています。

ATIIのアクセス仮想化に関する部会であるWP3では、アクセス仮想化に関するAPACテレコムキャリア間の共通テクノロジの検討を進めています。

概要

今回は、アクセスネットワークのコスト削減と柔軟性向上の観点から、アクセス仮想化のキャリア共通仕様策定をめざし、それぞれがアクセス仮想化のユースケースを持ち寄り、3社に共通する要求条件の抽出を行いました。

これらの抽出した共通要求条件をもとに、技術検討や国際標準化を進めることで、アクセス仮想化技術の普及をめざしていきます。

ホワイトペーパーは、以下のホームページに掲載しております。

FASAホームページ（NTTアクセスサービスシステム研究所）

Telkomホームページ

VNPTホームページ

^※1ATII:
APAC Telecom Innovation Initiative
「APAC地域での新たなネットワークサービスの創出とそれを支える仮想化基盤技術に関する研究開発イニシアチブ「APAC Telecom Innovation Initiative （ATII）」の設立について」（NTT持株会社ニュースリリース 2017年4月17日）

^※2FASA:
Flexible Access System Architecture
「将来アクセスシステムの新コンセプトFASAを提唱～アクセス装置の部品化により、サービス事業者の「すぐにサービスを提供したい」に応えます～」（NTT持株会社ニュースリリース 2016年2月8日）