2020年4月 7日
NTTサービスイノベーション総合研究所メディアインテリジェンス研究所の中村健主任研究員、NTT研究企画部門R&Dビジョン担当の大西隆之担当部長、NTT先端技術総合研究所デバイスイノベーションセンタの新田高庸主幹研究員が、令和2年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞の受賞者に選ばれ、NTTサービスイノベーション総合研究所セキュアプラットフォーム研究所の五十嵐大主任研究員が同表彰の若手科学者賞の受賞者に、それぞれ選ばれました。
中村健主任研究員 |
大西隆之担当部長 |
新田高庸主幹研究員 |
五十嵐大主任研究員 |
中村氏、大西氏、新田氏は、最新の映像符号化国際標準規格であるH.265の性能を引き出すための膨大な演算量と極めて複雑な処理を1チップに集積するとともに、世界で初めてマルチチップで8K放送対応可能なH.265符号化LSIの設計および製造を実現し、8K対応のコーデック装置の実用化を可能とした点が評価されました。
五十嵐氏は、データの活用と保護を両立させるプライバシ保護技術として、秘密計算・k-匿名化という2技術の開発を意欲的に進めました。特に、秘密計算では秘密分散を用いたアプローチによって安全性・性能改善に大きく貢献した点、k-匿名化では世界で初めて撹乱的手法を適用して匿名化の適用可能性を大きく広げた点が評価されました。
科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた者を顕彰しており、科学技術賞は、わが国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発を行った研究者個人に与えられ、若手科学者賞は萌芽的な研究、独創的視点に立った研究など、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた若手研究者個人に与えられます。
<科学技術賞>高品質H.265映像符号化LSIおよび装置の開発
<若手科学者賞>データの活用と保護を両立させるプライバシ保護技術の研究
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