2020年11月27日
NTT情報ネットワーク総合研究所アクセスサービスシステム研究所で研究開発に取り組んでまいりました「電柱等の設備における荷重の偏りの可視化技術」が、「屋外設備における荷重可視化技術の実用化」として第4回インフラメンテナンス大賞の総務大臣賞を受賞し、アクセスサービスシステム研究所としては2年連続での受賞となりました。
インフラメンテナンス大賞は、日本国内のインフラのメンテナンスに係る優れた取り組みや技術開発を表彰し、ベストプラクティスとして広く紹介することにより、わが国のインフラメンテナンスに関わる事業者、団体、研究者等の取り組みを促進し、メンテナンス産業の活性化を図るとともに、インフラメンテナンスの理念の普及を図るため、平成28年度より国土交通省、総務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、防衛省が実施するものです。
「電柱等の設備における荷重の偏りの可視化技術」は、レーザスキャナで取得した電柱や電力・通信線等の位置情報から、それらの形状および重量を基に、どこにどれだけの荷重の偏りが発生しているかを可視化する技術です。この技術により、これまでは計測が不可能であった既設設備に生じる荷重の偏りが、高精度(誤差3%以下)かつ効率的に計測可能となります。また、稼働中の電力・通信線であっても作業者が電柱に昇る必要がなく、安全に計測することが可能であり、かつ作業者スキルに依存しないスキルフリーな作業が可能となります。また、荷重の偏りがどこにどれだけ発生しているかを可視化し、劣化が発生する前に取り除くことで、設備の長期安全利用を実現し、加えて現地に赴いて1本ずつ点検等をする必要がないことから、大幅に稼働を削減できる可能性があります。
アクセスサービスシステム研究所では、引き続き、インフラメンテナンスに関する研究開発に取り組んでまいります。
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