2021年4月28日
当社未来ねっと研究所フェロー 宮本裕が「コヒーレントマルチキャリア多値変調大容量光伝送方式の開発」の功績により、令和3年春の褒章で「紫綬褒章」を受章しました。紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた個人に与えられる褒章です。
宮本が研究開発を行い実用化した、光の波としての性質を使う光多値位相変調方式、および様々なデータを収容可能な新しいデジタル信号形式(OTN)により、それまでの強度変調ではできなかった、毎秒40ギガビットの大容量光通信システムを世界に先駆けて実現しました。これらの技術は、国内外問わず全ての通信キャリアおよびデータセンタ事業者のネットワークで導入され、今日にいたるまでの飛躍的なブロードバンドサービスの発展・普及を牽引してまいりました。
さらに、コヒーレントマルチキャリア変調方式を提案し、光ファイバ1芯あたりの伝送可能容量を従来の10倍以上の毎秒10テラビット超まで拡大できることを世界で初めて実証し、今日の大容量光伝送システムの礎を築きました。
NTTでは、これらの研究開発成果を更に発展させることで、IOWN構想で重要な役割を担うオールフォトニクス・ネットワークの研究開発を推進し、圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現します。
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