2021年8月30日
日本電信電話株式会社(以下、NTT)ソフトウェアイノベーションセンタの山室 健、および株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)技術開発本部の猿田 浩輔の両名が2021年6月、大規模データを対象とした並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアApache Spark(以下、Spark)のプロジェクトマネジメント委員会のメンバに就任することになりました。
プロジェクトマネジメント委員会メンバとは、Sparkの開発コミュニティにおいて、方針策定への参加やコミッタの推薦などコミュニティ運営に携わる主要開発者のことで、Sparkの開発に関与している全世界で約1600人のうち、52人(2021年8月6日現在)が就任しています。
今後、NTTおよびNTTデータは、Sparkコミュニティへの継続的な貢献により、Sparkの高度化および品質向上を進め、さらに安心して便利に使えるプロダクトの創出をめざします。
Sparkは、Apacheソフトウェア財団が運営するプロジェクトのひとつとして開発が進められている並列分散処理を実現するオープンソースソフトウェアです。特に大規模データを効率的に処理できることから、ビッグデータ活用を支える基盤として普及が進んでいます。日本においても各種のサービスを支える基盤技術として活用が進んでおり、NTTデータでは、Sparkを使ったシステムインテグレーションやサービスを提供してきました。※1
NTTおよびNTTデータは、各種のサービスで培った経験や知見をもとに、Sparkの高度化および品質向上を目的に、Spark開発のコミュニティにて活動を続けてきました。また、不具合の解決をはじめ、コミュニティに投稿されるパッチをレビューするなど、全世界からの開発者と協力しながら活動してきました。具体的には、SQLエンジンとして具備すべき機能の実現、ANSI 互換に関連する機能強化、基本性能の向上、実運用に耐えるような安定化を行い、利用者にとって他のSQLエンジンからSparkへ移行しやすくなるよう開発コミュニティを主導してきました。
今回のプロジェクトマネジメント委員会メンバへの就任は、NTTおよびNTTデータのこれまでの貢献が認められた成果だと考えています。
NTTでは、高度なICTサービスの提供に向け、事業会社のサービスを支える分散データ処理基盤としてSparkがさらに安心して便利に使えるものとなるよう貢献して参ります。また、NTTデータでは、Spark関連ビジネスで培った知見をSparkコミュニティにフィードバックするとともに、開発のコミュニティと連携して問題解決や機能開発を進めます。そしてADP 制度※2やTG制度※3で認定される高度技術者を中心としてこれまで以上に高度なシステムインテグレーションやサポートサービスを提供して参ります。
※1NTTデータのHadoop/Spark/Kafkaソリューション https://oss.nttdata.com/
※2Advanced Professional 制度 https://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/120400/
※3Technical Grade制度
TG社員制度は業務上必要かつ高度な専門性を有する職務(ジョブ)に、高い専門性をもって職務遂行し事業貢献することを期待する社員を配置・処遇する制度です。
山室 健
猿田 浩輔
本件に関するお問い合わせ先
■NTT
IOWN総合イノベーションセンタ
企画部 広報担当
iic-press-pb@hco.ntt.co.jp
TEL:0422-59-3663
■NTTデータ
技術革新統括本部 技術開発本部 先進コンピューティング技術センタ
下垣、濱野
Tel:050-5546-9320
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