検索パネルを開く 検索パネルを閉じる メニューを開く メニューを閉じる

2023年3月 1日

受賞・表彰

PSTNマイグレーションおよびIP相互接続の実現に向けた研究開発に貢献した3名が第68回前島密賞を受賞

日本電信電話株式会社 IOWN総合イノベーションセンタ ネットワークイノベーションセンタの上茶雄、津野昭彦、飯盛可織の3名が第68回前島密賞の受賞者に選ばれました。

上茶氏、津野氏、飯盛氏は、現在PSTN(公衆交換電話網)で利用している中継交換機等が、今後維持限界を迎えることから、PSTNマイグレーション(コアネットワークのIP網移行)の研究開発に取り組み、①中継網IP化技術、②IP相互接続技術、③IP網への移行に対応した緊急通報技術などの技術確立ならびに標準化対応を行いました。本功績により、ライフラインでもある音声通信サービスを継続提供可能とし、国民生活や通信行政への影響回避に多大な貢献をしたことが評価されました。

上茶氏は、PSTNマイグレーションにおける事業者網のシステム全体方式策定において中心的な役割を担いました。現在、PSTNを経由して実施している国内事業者間の相互接続を、IP網同士が直接接続できるよう、事業者網間の接続仕様(NNIインタフェース)統一のため国際/国内標準化に取り組み、各種標準の制定に大きく貢献しました。

津野氏は、IP網における呼制御サーバのシステム開発・実用化において中心的な役割を担いました。PSTNからサービス中のIP網へ円滑に移行する技術や国際/国内標準化された技術を呼制御サーバで実現するための仕様検討および開発を推進し、PSTNマイグレーションの技術確立に大きく貢献しました。

飯盛氏は、呼制御サーバをはじめ、相互接続ルータ・変換装置等、システム全体の検証全体統括を推進しました。2021年度からの本格的な事業者間の相互接続開始に向け、商用での運用に耐えるシステムの品質確保に大きく貢献しました。

前島密賞は、逓信事業の創始者「前島密」の功績を記念し、その精神を伝承発展せしめるため、昭和30年(1955年)に設けられ、情報通信および放送の進歩発展に著しい功績のあった方々に贈呈される賞です。

【受賞業績】

PSTNマイグレーションおよびIP相互接続の実現に向けた研究開発

トピックスに記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。