2023年3月24日
2023年3月20日~24日に中国の北京にて開催される共通鍵暗号分野の最高峰国際会議FSE 2023 (Fast Software Encryption 2023)において、NTT社会情報研究所からの論文がBest Paper Awardを受賞しました。FSE 2023においては、採択論文48件のうち2件にBest Paper Awardが与えられています。発表論文は以下です。
藤堂 洋介 特別研究員、五十部 孝典(兵庫県立大学大学院)
この論文では、暗号化のロジックに攻撃者がアクセスできるような環境でも安全に暗号演算を実行できる実装を提供する「ホワイトボックス暗号」の理論に関して、既存の攻撃モデルや暗号アルゴリズムに対する再評価を行い、この分野における最新の知見を与えました。本成果を発展させ、ソフトウェアによるこの新しい技術をさらに進化させることにより、ハードウェアによる暗号化ロジックの保護が期待できないような環境においても、安心して暗号化通信を行うことができるようになると期待されます。
NTT社会情報研究所は引き続き、暗号技術の研究開発を通じて、安心・安全なサービスの実現に貢献してまいります。
トピックスに記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
NTTとともに未来を考えるWEBメディアです。