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2023年6月16日

お知らせ

データベース分野のトップ国際会議SIGMODで論文採択

2023年6月18日〜23日(アメリカ太平洋標準時)にアメリカのシアトルで開催される国際会議ACM SIGMOD/PODS 2023に、新井 淳也 研究主任(NTTコンピュータ&データサイエンス研究所)、藤原 靖宏 特別研究員(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、および鬼塚 真 教授(大阪大学)の論文 "GuP: Fast Subgraph Matching by Guard-based Pruning" が採択されました。SIGMODの採択率は例年15〜30%程度で、データベース・データ工学分野において最も権威がある難関会議の一つです。

採択された論文において、私たちはネットワーク構造を表現するグラフデータ向けの効率的な検索アルゴリズムを提案しました。ネットワーク構造の一致(部分グラフ同型性)に基づく検索はグラフデータベースのクエリ処理や不正な金融取引の発見、その他様々なデータ分析を支えていますが、最悪ケースの計算時間が指数関数的に増大する難しい問題でもあります。私たちのアルゴリズムはあるデータ範囲で検索対象が見つからなかった際にその原因を抽出し、同じ原因によって不一致となる範囲の探索を省略することで効率的に探索します。実験では、既存手法が1時間かけても処理できない検索クエリの多くを提案手法は1分以内に処理できることを示しました。

NTTのR&Dは、環境にやさしい持続的な成長、多様性に寛容な個と全体の最適化を狙う未来のコミュニケーション基盤であるIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を掲げ、その実現に向けた研究開発を進めてまいります。また、それとともに、今後も研究テーマの多様性・継続性を大切に、NTTグループの各事業会社をはじめ、さまざまな分野の産業界の方々と一緒に、さまざまな社会的課題を解決し、人々が意識することなく技術の恩恵を受けることができるスマートな世界の実現をめざし、世界を変革する技術の研究開発を続けていきます。

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