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2024年4月 2日

お知らせ

データベース分野のトップ国際会議SIGMOD2024にNTT研究所から論文採択

2024年6月9日から15日までチリのサンチアゴで開催される予定の国際会議ACM SIGMOD/PODS 2024に、藤原 靖宏 特別研究員(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、熊谷 充敏 特別研究員(NTTコンピュータ&データサイエンス研究所)、井田 安俊 特別研究員(NTTコンピュータ&データサイエンス研究所)、中野 允裕 特別研究員(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、中辻 真 主任研究員(NTT人間情報研究所)、木村 昭悟 主席研究員(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)の論文"Efficient algorithm for K-multiple-means"が採択されました。SIGMOD/PODSの採択率は例年15-30%程度で、データベース・データ工学分野において最難関で最も権威があるとされる国際会議です。

採択された論文において、私たちはK-multiple-meansと呼ばれるデータのクラスタリング手法を効率的に実行するアルゴリズムを提案しました。K-multiple-meansは、クラスタリング手法として広く用いられるK-meansを拡張した手法であり、複雑な形状を持つクラスタを表現できる利点があります。しかしながら、K-multiple-meansは大規模データに対して計算コストが非常に大きくなる問題点がありました。私たちのアルゴリズムでは、従来とまったく同じクラスタリング結果を保証したまま計算量を大幅に削減できることを示しました。実験では、特に100万データ点を超える大規模データに対して提案手法の効果が大きく、従来手法よりも1000倍以上高速にクラスタリングを実行できることを示しました。

本論文の会議での発表は2024年6月となりますが、論文はhttps://dl.acm.org/doi/10.1145/3639273にて2024年3月に出版されました。

NTTのR&Dは、環境にやさしい持続的な成長、多様性に寛容な個と全体の最適化を狙う未来のコミュニケーション基盤であるIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を掲げ、その実現に向けた研究開発を進めてまいります。また、それとともに、今後も研究テーマの多様性・継続性を大切に、NTTグループの各事業会社をはじめ、さまざまな分野の産業界の方々と一緒に、さまざまな社会的課題を解決し、人々が意識することなく技術の恩恵を受けることができるスマートな世界の実現をめざし、世界を変革する技術の研究開発を続けていきます。

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