2024年6月17日
NTTコミュニケーション科学基礎研究所は、最新のR&D成果を一般公開するイベント「オープンハウス2024」(入場無料・事前登録制)を、2024年6月24日(月)・6月25日(火)・6月26日(水)、NTT西日本QUINTBRIDGEおよびPRISM(所在地:大阪府大阪市)において開催いたします。
今回のオープンハウスでは、「語り会おう 未来のコミュニケーション」をテーマに1件の招待講演・4件の研究講演を会場にてライブ形式で行います。また、錯覚を用いた3D映像提示やリアルタイムの音声変換など最新の研究開発技術 (合計22点) について、デモを交えながらNTTの研究員が直接説明します。
≪NTT コミュニケーション科学基礎研究所 オープンハウス2024特設ウェブサイト≫
https://www.kecl.ntt.co.jp/openhouse/2024/
1.開催日時: | 2024年6月24日(月)12:00~17:00 6月25日(火) 9:30~17:00 6月26日(水) 9:30~17:00 |
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2.場所: | 受付・展示会場:QUINTBRIDGE(NTT西日本) [Website] 展示会場:PRISM(NTT西日本) 大阪府大阪市都島区東野田町4-15-82 JR大阪環状線「京橋駅」北口:徒歩約10分 京阪本線「京橋駅」西口:徒歩約10分 地下鉄長堀鶴見緑地線「京橋駅」:徒歩約5分 |
みんなで創る次世代の工場
東京工業大学科学技術創成研究院・情報理工学院教授・デジタルツイン研究ユニットユニット長
藤澤 克樹 様
〇たくさんのデータの中から素早く知識を発見
~計算の枝刈りを活用した高速かつ厳密な大規模データ解析~
今、データが知の源泉となっています。"データは新しい石油である"というフレーズに注目が集まり、人工知能に基づいたデータ解析を効果的に活用することに関心が高まっています。しかし、膨大な収集データに対する解析には多大な計算コストが必要です。莫大な計算コストを低減するために近似的な処理を行うことが一般的ですが、近似処理では正確な解析結果を得ることができないという問題があります。本講演では、近似と異なり結果を変えない計算の枝刈りを行うことにより高速性と厳密性を両立したデータ解析を実現する代表的な手法を紹介します。
図1 計算を高速化に役立つ代表的な枝刈り手法
〇人の知覚に寄り添った自然で快適な映像表示
~人間の視覚情報処理モデルに基づく表示映像の最適化~
情報表示技術や表示デバイスの発展に伴い、近い将来、現実空間のあらゆる場所が情報表示のためのスクリーンとして使われるようになるかもしれません。しかし、プロジェクタや透過型ディスプレイを用いた新しい表示技術では、周囲の明るさや背景の模様によって表示画像の見え方が大きく変化するため、映画館のように常に理想的な表示はできません。このようなとき、人間がどのようにしてものを見ているのかを理解することが問題解決の鍵となります。本講演では、この考えに基づき、人間の脳内で行われている視覚情報処理プロセスをモデル化し、それに基づいて表示映像を最適化するアプローチを紹介します。
図2 人間の視覚特性を取り入れた視認性予測モデルによる表示映像の最適化
その他、下記2件の計4件の研究講演を実施します。
〇ヒトの動きが"ばらつく"ことの本質
~脳が指令する筋活動のタイミングの乱れが動きの精度を左右する~
〇圧縮計算でめざす高信頼インフラ
~決定グラフを用いたネットワーク解析問題の高速な解法~
下記の4カテゴリから全22件の最新の研究開発技術を出展します。
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