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2024年8月 5日

お知らせ

人工知能分野の最高峰国際会議IJCAIにNTTから2件採択

2024年8月3日から9日まで(韓国標準時間)大韓民国済州島で開催される人工知能学会分野の最高峰国際会議IJCAI(International Joint Conference on Artificial Intelligence) 2024において、NTT研究所より提出された2件の論文が採択されました。1件目に記載の冨永研究主任の論文はSpecial Tranck on Human-Centred Artificial Intelligenceへの採択、2件目に記載の岩田上席特研員の論文はMain Trackへの採択となります。

(以下、NTT人間情報研究所は人間研、NTTコミュニケーション科学基礎研究所はCS研と略します。)

  1. Reassessing Evaluation Functions in Algorithmic Recourse: An Empirical Study from a Human-Centered Perspective
    1. 冨永登夢 研究主任(人間研)、山下直美 特別研究員(CS研)、倉島健 特別研究員(人間研)
    2. ユーザは目的関数の最適化により生成された反実仮想的提案を受容し実行するというアルゴリズミックリコース研究における理論的仮定について、362名の被験者実験によりその妥当性の低さを実証、XAI研究の問題点として指摘し、人間中心型のリコース生成技術の確立に向けて解決すべき課題や方向性を示しました。
  2. Symplectic Neural Gaussian Processes for Meta-learning Hamiltonian Dynamics
    1. 岩田具治 上席特別研究員(CS研)、田中佑典 研究主任(CS研)
    2. 少ないデータからでもエネルギー保存則を満たす時系列モデルを学習できる手法を提案しました。ハミルトン力学の理論を組み込んだガウス過程と深層学習を融合することで、他のタスクのデータから学習の仕方を効果的にメタ学習することを可能にしました。この技術は今後、方程式が未知の物理現象の高精度なシミュレーションに役立つことが期待されます。

NTTのR&Dは、環境にやさしい持続的な成長、多様性に寛容な個と全体の最適化を狙う未来のコミュニケーション基盤であるIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を掲げ、その実現に向けた研究開発を進めてまいります。また、それとともに、今後も研究テーマの多様性・継続性を大切に、NTTグループの各事業会社をはじめ、さまざまな分野の産業界の方々と一緒に、さまざまな社会的課題を解決し、人々が意識することなく技術の恩恵を受けることができるスマートな世界の実現をめざし、世界を変革する技術の研究開発を続けていきます。

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