2024年10月 1日
NTT社会情報研究所の濱田浩気准特別研究員のみから構成されたチーム(チーム名 Kamo)および三浦尭之研究員、紀伊真昇研究員、山下智也研究員、芦澤奈実研究員から構成されたチーム(チーム名 Takenoko Movie Guardians)は、本年7月26日から9月20日にかけて行われた標記のコンペティションに参加し、前者は優勝と部門賞(Best Attack賞)を、後者は部門賞(Best Data Scientist賞)を、それぞれ受賞しました。
iPWS Cupは個人データを安全に利活用するための匿名化とその攻撃の技術を競う国際コンペティションで、今年で2回目を迎えます。iPWS Cup 2024では、映画レビューデータを題材に、プライバシーを暴く攻撃に耐えられてかつ元のデータの性質を保存しているデータを作る匿名化と、匿名化されたデータから元のデータの再構築と個人の特定を行う攻撃の、2種類のタスクを10チーム45名の参加者が対戦形式で競いました。
NTTからの各参加チームは、NTTが研究開発を通じて培ってきた匿名化の加工技法や評価技法の知見やノウハウを活かして競技に挑みました。その結果、Kamoは匿名化タスクにおいて攻撃への耐性と元の性質の保存度合いを総合した評価値が最も高いデータを作り、標記のコンペティション全体の1位となりました。さらに攻撃タスクにおいても最も有効な攻撃を行って1位となり、Best Attack賞も受賞しました。また、Takenoko Movie Guardiansは、今回の匿名化データに対する分析が評価され、最も有用な分析手法を提案したチームに与えられるBest Data Scientist賞を受賞しました。
iPWS Cup 2024
https://www.iwsec.org/pws/ipws2024/
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