2025年2月27日
受賞・表彰
日本電信電話株式会社 先端技術総合研究所 未来ねっと研究所の李斗煥上席特別研究員が第70回前島密賞の受賞者に選ばれました。
李氏は、2地点間を接続する無線通信における空間多重数と利用帯域を飛躍的に拡大する 軌道角運動量(OAM)とMIMO(※1)の融合によるOAM-MIMO多重伝送技術を考案し、世界で初めて毎秒100ギガビットのOAM多重伝送に成功しました。さらに、超広帯域化を行い、サブテラヘルツ帯において毎秒1.4テラビットの大容量無線伝送にも成功するなど、無線通信システムの高速・大容量化に資する研究成果を挙げ、当該分野の進展に多大な貢献をしたことが評価されました。
前島密賞は、逓信事業の創始者「前島密」の功績を記念し、その精神を伝承発展せしめるため、昭和30年(1955年)に設けられ、情報通信および放送の進歩発展に著しい功績のあった方々に贈呈される賞です。
OAM-MIMO無線多重伝送技術の研究開発
李斗煥 上席特別研究員の紹介
https://www.rd.ntt/organization/researcher/superior/s_034.html
※1MIMO(Multiple Input Multiple Output):
日本語で多入力多出力を意味します。送受信機の間で複数のアンテナを用いて、異なるデータを同一の周波数で並列的に伝送する技術で、伝送容量の向上が期待できます。
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