2025年6月30日
受賞・表彰
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田明、以下、「NTT」)は、すべてのひとがWell-beingになれる社会の実現をめざし、病気や障がいがある方だけでなく、サポートする方々も含めて一緒に課題を解決していくProject Humanity(※1)を推進しています。Dentsu Lab Tokyo(※2)と共に取り組んだ重度の身体不自由者に向けた取り組みが、世界的に著名なビジネス誌であるFast Companyにおいて2025年度のWorld Changing Ideas Awards(※3)に選出されたことをお知らせします。World Changing Ideas Awardsは、社会的影響力、環境への配慮、技術革新、社会的公平性など、世界をより良くするための革新的なアイデアやプロジェクトを称えるものです。
本取組みでは、当事者の方々と共に、「今、できることは何か」を追求し、身体の動きに制約がある状態でも操作が可能な、筋電、力覚、視線など多様なインタフェース技術を用い、デジタルアバターやゲーミングに適応することで社会参画をしやすくすることをめざしています。これまで、ALS(筋委縮性側索硬化症)と診断されてからも、EYE VDJとして音楽活動を続けているWITH ALS(※4)の武藤将胤さんと共に、デジタルアバター音楽パフォーマンスを実現してきました。また、SMA(脊髄性筋萎縮症)、筋ジストロフィーと共生している方々と共に、地域の児童と交流したり、カンヌのステージで現地の方とつながったり、とインクルーシブなイベント「DE&I(※5)eスポーツ」を開催しました。DJパフォーマンスの夢を叶えた取組み、人と人との自然な交流が生まれた取組みを通じて、身体に制約があっても、テクノロジーを駆使することで、夢を叶えたり、社会参画したりすることができるということを実感しました。身体に制約があっても、活動には制約がない世界は、選択肢が広がり、どんな人にも希望の持てる世界だと思っています。本受賞により、それが社会課題を解決する画期的なアイデアだと評価されたと受け止めており、本営みを継続・拡大していくための一層の励みとなりました。ただ、アイデアだけで終わらせず、継続し広げていくことが大切だと思っています。
今後も、病気や障がいなど多様な背景にかかわらず社会参画できる人々が増えていく世界の実現に向けて、このような取り組みを推進して参りたいと考えております。
※1NTTは、様々な当事者や志を同じくする仲間と共に「Project Humanity」を掲げ、実現・普及をめざしています。
https://group.ntt/jp/magazine/blog/project_humanity/
※2Dentsu Lab Tokyo(東京都中央区) 人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践している研究・企画・開発が一体となったクリエイティブのR&D組織。
https://dentsulab.tokyo/
※3World Changing Ideas Awards 北米の革新・起業・デザイン・テックを扱うビジネス誌Fast Companyが2017年に創設した、営利企業・非営利団体・大学・スタートアップ・個人など、あらゆる主体を対象とした賞。
※4一般社団法人 WITH ALS(東京都港区、代表理事:武藤 将胤)ALSの課題解決を起点に、全ての人が自分らしく挑戦できるボーダレスな社会を創造することをミッションとして活動する団体。
https://withals.com/
※5DE&I:Diversity(多様性) Equity(公平性) and Inclusion(包摂性)の略。一人ひとりの状況にあわせて適切なツールやリソースを提供し、公平性を担保することで多様性と包括性のある状態にすること
トピックスに記載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
NTTとともに未来を考えるWEBメディアです。