2025年7月11日
受賞・表彰
NTTは、すべてのひとがWell-beingになれる社会の実現をめざし、病気や障がいがある方だけでなく、サポートする方々も含めて一緒に課題を解決していくProject Humanity(※1)を推進しています。Project Humanityの取組みの一つであり、Dentsu Lab Tokyo(※2)と共に始めている「Interface of Humanity」(※3)が、フランスのカンヌ市で開催された第72回「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」(Cannes Lions International Festival of Creativity 2025:6月16日~20日)において、Digital CraftとHealth & Wellnessの2部門で"Bronze Lion"を受賞し、Innovation部門においてShort Listに選出されました。
左写真は最終プレゼンテーションの様子(右:Dentsu Lab 田中直基チーフ・クリエーティブ・オフィサー、左:NTT 中村真理子主幹研究員)
カンヌライオンズでは、近年、社会課題や社会システムそのものを変革しようとチャレンジした企業や取組みなどが目立ってきています。ここで評価されることは、世界の舞台で通用する取組みであり、イノベーションを起こせる可能性を有していることを示すことであると考え、認知拡大と仲間を探す目的でエントリしました。
Project Humanityを通じて世界に訴え続けてきたのは、人は誰でも潜在的な可能性を有しているにも関わらず、重度障がい者であるが故に、埋もれてしまっている場合があるということです。彼らの潜在的な可能性を発揮できる機会や環境、技術があれば、障がい者も健常者もなく、皆同様に活躍できると考えております。
Digital CraftとHealth & Wellnessの2部門での受賞により、「Interface of Humanity」が身体不自由な状態でも誰もが生き生きと社会参画を可能とする設計・プロダクトとして、社会的意義とデザインの完成度を兼ね備えた取り組みであること、クリエイティブの観点でも価値ある提案だと評価されたと受け止めており、本営みを継続・拡大していくための励みとなりました。
Shortlistに選出されたInnovation部門での最終プレゼンテーションは開催期間中に現地で行われ、審査員の質問では、使いやすさや価格の他、世に展開していくため戦略などを問われ、社会へ展開することへの期待を感じました。
上記のように、カンヌライオンズを通じて、提案への評価を受けるとともに、実現性への期待も多く寄せられましたので、今後、この始めたばかりの営みを持続可能とするべく、技術開発含めた取り組みの拡大に向けて、引き続き邁進して参ります。
毎年フランスのカンヌ市で開催される世界最大級の国際フェスティバル・広告賞です。1954年に創設され、現在では広告、PR、デザイン、映画、メディアなど多くの分野にまたがる40以上の部門で"Lion"が授与されます。受賞作品は世界中のメディアや様々な業界関係者に注目されるため、社会的評価や投資家、取引先からの評価向上につながります。
※1NTTは、様々な当事者や志を同じくする仲間と共に「Project Humanity」を掲げ、実現・普及をめざしています。
https://group.ntt/jp/magazine/blog/project_humanity/
※2Dentsu Lab Tokyo(東京都中央区) 人の心を動かす表現開発や、いま世の中が求める社会の課題解決を実践している研究・企画・開発が一体となったクリエイティブのR&D組織。
https://dentsulab.tokyo/
※3いわゆる「寝たきり」であり重度の身体不自由な状態でも操作が可能な、筋電、力覚、視線など多様なインタフェースを用い、デジタルアバターやゲーミングに適応することで社会参画をしやすくする取り組み。
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