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2025年10月27日

受賞・表彰

国際会議ASSETS2025に採録された日大との共同研究成果のフルペーパがHonorable Mentionを受賞しました

2025年10月26日~29日にアメリカのデンバーで開催の国際会議ASSETS2025 (The 27th International ACM SIGACCESS Conference on Computers and Accessibility)当該ページを別ウィンドウで開きます※1でNTTと日大の共同研究成果のフルペーパがHonorable Mentionを受賞しました。ASSETS2025の採録率29.7%(83件/279件)であり、採択された論文の中で10件(投稿全体の3.5%)がHonorable Mention※2を選定されました。

  1. How Can Assistance and Its Disclosure Promote Fairness in Inclusive Esports?
    (操作補助とその補助の開示がインクルーシブeスポーツにおける公平性をどのように促進するのか?)
    1. 佐子柊人(日大)、池田知樹(日大)、青木良輔(主任研究員)(人間研)、宮田章裕(日大)
    2. 障がいのある人とない人がともに競える場となるインクルーシブeスポーツでは、特に上肢障がいのあるプレイヤーの操作を補助する支援技術が提供される場合、公平性に関する重要な問題が提起される。本論文は、そのような支援技術の提供と開示が、プレイヤーと観客の視点から公平性の認識にどのように影響するかを調査するための2つの補完的な検討を実施した。検討1では、上肢障がいのある参加者名とない参加者の計9名が、操作補助の支援技術の利用と、その支援技術の開示状況が異なる条件下で、ファーストパーソンシューティングゲーム(FPS)の対戦を行った。検討2では、障がいの有無にかかわらず29名の観戦者が検討1のゲームプレイ記録を視聴し、公平性や楽しさなどの側面を評価した。検討1の結果は、開示の有無にかかわらず、操作補助の支援技術がゲームのバランスとプレイヤーの楽しさを向上させることを示した。一方、その支援技術の開示はゲームプレイの結果にほとんど影響を与えなかったが、ほとんどの参加者は潜在的な不快感を最小限に抑えるための開示の重要性を強調した。検討2では、観戦者は操作補助の支援技術が提供された試合に対して、楽しさと公平性の両面で全体的に好意的な反応を示した。ただし、公平性の評価は、観戦者の障がいの有無によって、支援の有無や開示の有無の影響をより強く受けた。これらの知見は、プレイヤーだけでなく多様な観戦者のためにも、支援メカニズムと透明性のあるコミュニケーションの両方を考慮した包括的なeスポーツデザインの必要性を強調している。

※1ASSETSは障がい者を対象としたHCI分野の最難関国際会議です。

※2Honorable Mention
https://assets25.sigaccess.org/schedule.html当該ページを別ウィンドウで開きます
上記の学会スケジュールの中にHonorable Mentionとマークされています。

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