2026年1月29日
受賞・表彰
NTT株式会社 サービスイノベーション総合研究所 社会情報研究所の秋山満昭上席特別研究員が、2026年1月28日に開催された2025年度SCAT表彰式において、「セキュリティ・プライバシー脅威の先駆的研究と社会制度・倫理整備への波及的貢献」の功績により、SCAT表彰「会長賞」を受賞しました※1。
一般財団法人テレコム先端技術研究支援センター(SCAT:Support Center for Advanced Telecommunications Technology Research)は、情報通信技術(ICT)分野における先端的な技術に関する調査研究とその支援、研究開発(R&D)への助成、先端技術情報の提供、表彰などの事業を通じて、ICTの発展を支援する団体です。SCAT表彰は、ICTの研究開発により国民生活の安全安心に寄与するなど多大な貢献のあった研究者を、選考委員会において「会長大賞」「会長賞」「優秀賞」の対象者として選考し、2019年度より授与しているものです。
※1SCAT表彰 https://www.scat.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/12/award-press2025.pdf
今回の受賞で評価されたポイントは、以下の通りです。
急速に進展する情報技術の安心・安全な活用には、新たに出現するセキュリティ・プライバシー脅威に対して、技術・制度・倫理を含む総合的な対策が重要になっています。受賞者は、総務省主導のプロジェクトで開発したWeb経由のサイバー攻撃観測技術を用いて主要ISPと連携した大規模な実証実験を主導し、悪性サイト対策の有効性を示しました。これにより「通信の秘密に関するガイドライン」における"有効な同意"の考え方が明確になり、今日のアクティブディフェンスにつながる制度的基盤の整備に貢献しました。また、攻撃者に先んじて未知の脅威を発見・対処する「オフェンシブセキュリティ」や人間の認知に関わる脅威を扱う「コグニティブセキュリティ」等の新たな視点の研究領域創出においても、独自のアプローチを多数提案しました。その中でも今日のインターネットを支える各種Webサービスに対する未知の脅威の評価・検出及び対策に関する研究成果は、主要ブラウザや基幹的サービスに採用され、世界中のユーザの安心安全に貢献しました。さらに、NDSS(Network and Distributed System Security Symposium)における日本人初のプログラム委員や他のトップ会議のプログラム委員を歴任し、国際的な研究評価基準の形成を通じて革新的かつ高品質な研究の推進と国際的なセキュリティ研究コミュニティの健全な発展に貢献するとともに、近年はサイバー脅威に関する倫理的研究プロセスのコンセンサス醸成を産学官横断で主導しています。
社会情報研究所は、これらの活動成果を起点とした研究開発の更なる発展とその成果の社会実装を通じて、安心安全なサービスの実現に貢献してまいります。

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