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2019年2月13日

ビジネスを、世界を、5Gで革新 5Gがもたらす豊かな末来

ドコモが2020年春に予定している5Gの提供開始まで、あと1年。

さらに、2019年秋に予定しているプレサービス提供まではすでに1年を切り、実用化に向けた動きがいよいよ本格化してきました。

「リモートで何でもできてしまう世界がやってくるだろう」「子どもの頃に夢見た未来が遂に実現するんだ」誰も見たことのないモノ、誰も想像したことがない世界、5Gが創るワクワクに大きな期待が寄せられています。

単なる通信を超えて、未来の社会基盤になると期待されている5G。新しい通信は、これから私たちの生活をどのように変えていくのでしょうか。

新幹線の車内から遠隔で執刀サポート
5Gで実現する遠隔高度医療:モバイルSCOT

「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」を特徴とする5Gが普及することで、特にその活用が期待されている分野の一つが医療分野です。

「モバイルSCOT」とは、東京女子医科大学が開発したスマート治療室「SCOT ®」(Smart Cyber Operating Theater ®)に、5Gの超高速・低遅延通信を応用することで、いつどこにいても高水準で安全な医療が受けられる遠隔スマート治療支援システムを構築しようという試みです。

画像:スマート治療室「モバイルSCOT」を再現した治療スペースの写真 スマート治療室「モバイルSCOT」を再現した治療スペース

展示ブースでは、医療機器のネットワーク化・可視化により安全で高度な医療を実現するスマート治療室「SCOT ®」を移動型にしたモバイル治療室と、新幹線で移動中の熟練医が持つタブレットを5Gで繋ぎ、熟練医がタブレットでモバイル治療室の統合情報(モバイル戦略デスク)を見ながら遠隔で執刀医に助言を行うデモが実演されました。

遠隔医療に欠かせない高精細な映像や機器の情報を、高速で移動中の新幹線にあるデバイスへ、リアルタイムに配信できるのは、高速・大容量な5Gだからこそ。

この構想が実現すれば、経験豊富な熟練医が出張中や新幹線での移動中でも、手術室の管制塔になって手術全体を監視できるようになるとのこと。また、モバイルSCOTは、有事の際に病院搬送が困難な場所でも高度な診断・治療を実施できるようにしたり、地方などの過疎地域においても高水準な医療を提供できるようにするなど、災害医療、へき地医療の問題を解決する新技術としても期待されています。

画像:4Gでは平面的に見えてしまっていた3D-MR画像が、5Gの高速データ通信では立体的に見えるように 4Gでは平面的に見えてしまっていた3D-MR画像が、5Gの高速データ通信では立体的に見えるように

5Gでトヨタのヒューマノイドロボット「T-HR3」を遠隔操縦「低遅延性」により、やさしく、しなやかな動きを実現

家庭や医療機関など様々な場面で、人々の生活を安全にサポートするパートナーロボットをめざして開発が進められているヒューマノイドロボット。ドコモの最先端技術を体験できるブースが数多く並ぶ会場の中で、一際、注目を集めていました。

  • 画像:会場内のT-HR3を、遠隔地の制御システムから操縦する様子 会場内のT-HR3を、遠隔地の制御システムから操縦する様子

  • 画像:T-HR3の指の感触が遠隔地の操縦者に伝わるため、目隠したまま迷路を進むことができる T-HR3の指の感触が遠隔地の操縦者に伝わるため、
    目隠したまま迷路を進むことができる

展示会当日は、会場のビッグサイトに置かれたロボットを、5Gの低遅延性を活かした無線接続(実験環境の一部区間に5Gを活用)で、東京ソラマチにある制御システムから遠隔操縦するというデモを実演。

単純にロボットを遠隔で動かすということではなく、ヒューマノイドロボットが周囲から受ける力(トルク)を操縦者に伝えることができることが特徴です。

デモでは「ブロックをつまむ、積み上げる」「人と握手をする」などの力の伝達が必要となる動作の他、ロボットに目隠しをして視覚情報を遮断し触感だけでコマを迷路のゴールへと導くデモも行われました。

家事や介護などの身近な作業から、建設作業や災害地・宇宙での極限作業など、様々な分野での活用が期待されるヒューマノイドロボット。人々の生活を安全にサポートするパートナーとして活躍する未来が、もうすぐそこまできています。

5Gが活躍する未来のセキュリティ

さまざまな技術の可能性を最大限に引き出すために、他業界のパートナー企業との連携を積極的に進めているのも、今回の5G商用化に向けた取り組みの特徴です。ALSOK、NECと目指す「5Gを活用した高度な警備サービス」も、パートナー企業との協業で5Gの用途を開拓しようとする動きの一つ。現在、早期の実用化を目指して研究開発が進められているものとしては、イベント会場などを巡回する警備員が装着した高精細カメラの情報を5Gでコントロールセンターに送信し、AIによって不審行動の予兆を検知したり、その検知した情報を再び警備員へ5Gで共有することで、犯罪を未然に防止するシステムなどが挙げられます。

大容量のデータをほぼリアルタイムで送ることができる5G。このため、いままでできなかったような防犯対策も可能となります。警備員にウェアラブルカメラを装着させることにより、コントロール元から現場へ指示を出す際にも、警備員の目線に沿ってより早く確かな情報や指示を確認することができるようになります。

この他にも、高精細カメラを高所に設置し、広域を監視することで、従来の警備領域だけではなく都市空間全体を監視できるようにするシステムの構築なども進められています。これらは、インシデント(事故)発生時の対処・被害拡大防止という従来のスタイルから一歩進んだ、犯罪の予兆検知・未然防止を実現する次世代の警備サービスとして、大きな期待が寄せられています。大容量かつリアルタイムな5Gはセキュリティを強くするだけでなく、高齢者や要介護者、訪日外国人への新しいサービスも可能にすることでしょう。

  • 画像:警備員が装着するスマートグラス 警備員が装着するスマートグラス

  • 画像:警備員がスマートグラスを通してみる視点 警備員がスマートグラスを通してみる視点
    サーバーに登録されているデータから瞬時に不審者を判定し、
    警備員のスマートグラスへ情報を送ることが可能に

必要な情報・サービスを適切なタイミングで提供するAIエージェント

5Gの提供が開始される2020年には、世界中が注目するスポーツの祭典が開催され、世界中から多くの観光客が訪れます。

「明日の東京から新大阪までの新幹線の指定席をお願い」

自然言語で列車のチケットが購入できる発券機音声対話サービス(今後多言語に対応予定)や、本人の代わりに訪問者への対応を行う「ドアホン音声対話サービス」など、高齢者や障がい者にもやさしく、海外から来日される方々が、楽しく日本を体験できる「ユニバーサル未来社会」の実現に向けた未来社会が公開されました。

「取りあえず、ビールと枝豆!」

しゃべりかけると、候補のメニューが表示され、簡単に注文ができる「オーダー端末音声対話サービス」など、AI技術を活用した対話型エンジンをさまざまなデバイスに組み込めるようにするサービスも注目されていました。

  • 画像:店内で注文をしている様子 店内で注文をしている様子

  • 画像:モニターとは別にテーブルにはマイクが備えられていて、周囲に騒音があっても、着席しているお客さまの注文だけを拾うことが可能に モニターとは別にテーブルにはマイクが備えられていて、
    周囲に騒音があっても、
    着席しているお客さまの注文だけを拾うことが可能に

この他にも、普段使っているデバイスのアプリやデータを街中のあらゆるデバイスと連携させて、ナビ情報を表示したり、コンテンツが視聴できるようにするプラットフォームや、スマートフォンとクルマを連携した新たなコネクテッドカーサービスなど、2020年に向けて政府が取り組んでいるユニバーサルデザインの街づくりに、AIエージェントや5Gの活躍が期待されます。

5Gで、未来はもっと便利に。もっと楽しく。

「IoT×5G×SDGs※パートナー協創プロジェクト」という新たなプロジェクトを開始することをドコモが発表。IoTと5Gを活用して、「健康と福祉」や「産業と技術革新の基盤」「住み続けられる街づくり」などといった持続可能な開発のための諸目標を達成すべくパートナー企業との連携強化をさらに加速させていきます。

5Gで変わる未来。

5Gで医療はどれだけ進化するのでしょうか。
5Gで警備のあり方はどんな風に変わるのでしょうか。
ロボットは?そしてAIは?
世界は、2年後、どのような変貌を遂げているのか、
今から、考えるだけでも、ワクワクがとまりません。

便利で、楽しい未来は、もうすぐそこに!

SDGsとは、国連(国際連合)が掲げる「持続可能な開発目標」であり、17のゴールと169のターゲットから構成され、社会共通の目標として位置付けられているものであり、2030年までの達成に向けて取り組むべき テーマとして設定されています。
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