新たな価値を創出し顧客体験(CX:Customer Experience)を高め、サステナブルな社会を実現していくために、私たちは従業員体験(EX:Employee Experience)を重視し、新たな価値を生む好循環をめざしています。
私たちは経営戦略実現のための人材戦略として、多様な人材が働きがいや成長実感をもち、新しい価値・イノベーションの創出にチャレンジできるようにEXを高めていきます。人材戦略に係る3つの柱に対して指標を設定し、経年で施策効果を確認していきます。施策を適切に見直しながら継続的に取り組んでいくことでアウトカムを生み、CX向上・生産性向上につなげることで事業成長、企業価値の向上を実現します。
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| 項目 | 2024年度目標値 | 2024年度実績値 | 2025年度目標値 |
|---|---|---|---|
| (⑮~⑱共通)従業員エンゲージメント率 | 2022年度(57%)比改善 | 61% | 2022年度(57%)比改善 |
バウンダリ:NTT、NTTドコモ(NTTドコモビジネス含む)、NTT東日本、NTT西日本、NTTデータグループ、NTTアーバンソリューションズ、NTTアノードエナジー及びこれらが指定する子会社
NTTグループでは、2021年度よりエンゲージメント調査を実施しています。エンゲージメントを測る指標4項目をNTTグループKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)として設定しています。また、企業として従業員エンゲージメント向上に取り組むことを目的に役員報酬の指標としたほか、全管理者の賞与の評価指標に設定しています。会社として、組織として、従業員エンゲージメント向上に向けて取り組んでいます。
〜自発的な貢献意欲〜
①当社では、仕事を成し遂げるために求められる以上の貢献をしようという気持ちになる
〜自社に対する愛着・誇り〜
②私は、当社で働くことを誇りに思う
③私は、当社を素晴らしい職場として、知人に勧めると思う
〜仕事のやりがい〜
④私は、仕事を通して個人として達成感を得ている
エンゲージメント(KPI4項目)との相関分析を行い、影響を与える項目を特定し、優先順位をつけて施策を進めています。
NTTは働きやすさや心理的安全性など社内のコミュニケーションについては、良好な状態と言えます。さらには、成長の機会があるというのも強みの一つです。これまで自身のスキルや能力を活かせるよう、成長支援を積極的に実施してきました。その結果「自分のスキルや能力を十分に活かしている」を肯定的に回答した割合も改善してきています。
今後も従業員との対話を継続して実施をしていき、社員が成長実感を持ちながらワクワクと働くことができる環境の整備に取り組んでまいります。
2023年度、要改善エリアにあるカテゴリとしてあったのが「戦略の浸透」・「経営層との対話」・「キャリア」です。これらはそれぞれが独立した課題というよりも、すべてがつながっている事象としてとらえています。
「戦略の浸透」・「経営層との対話」
会社がどのような戦略でこの先ビジネスを推進していくのか、経営者はどのような戦略をとり、それを推進するために社員にどのようなサポートをして推進していくのかが正しく伝わっていない可能性
「キャリア」
この先の会社の方向性を踏まえたうえで、自分としてはどのようなキャリアを歩むべきなのか迷いがある状態
こうした、会社の方向性と自身のキャリアの両面が従業員エンゲージメントに大きく影響を及ぼしていることが分かりました。
こうした課題に対応すべく、グループ各社において経営層と社員との対話の機会を拡大してきました。また、各社・各組織において調査結果に関する意見交換会を開催する等、組織ごとの課題について丁寧に対話、議論を重ねています。
こうしたグループ各社での地道な取り組みを水平展開し、経営者同士の意見交換をする場として、NTTグループ社長会において「従業員エンゲージメントの向上に向けた取り組み」をテーマにパネルディスカッションを開催しました。
キャリアに関してはキャリアを考えるイベント「 Career Design Boot Camp」の開催や、高度な専門性を持ったスペシャリストグレード(SG)との交流会を開催するなど、様々な機会を通じて自律的にキャリアを考えることができるような取り組み機会を拡大しています。
こうした取り組みの結果、エンゲージメントスコアは大きく改善しました。対前年 +7P(対基準年+4P)
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