検索パネルを開く 検索パネルを閉じる メニューを開く メニューを閉じる

IOWNとは

IOWN(アイオン)は、光の技術を軸とした次世代情報通信基盤をもとに、よりスマートに一人ひとりが自分らしく生きられるWell-beingな世界の実現をめざす構想であり、取り組みです。人類のさらなる発展と、環境に配慮した持続可能な社会の両立をめざしています。

IOWNは、Innovative Optical and Wireless Networkの頭文字を取って作られた言葉です。その次世代情報通信基盤は、大容量、低遅延に加えて、低消費電力であることを特徴としています。ネットワークのエンド-エンドの光化に加え、コンピュータの内部まで光を届けることでその仕組を刷新し、エネルギー効率の高い基盤の実現をめざしています。

IOWNとは?IOWNのビジョン、価値などをわかりやすくお伝えいたします。

なぜIOWN

Well-beingを感じられる世界の実現へ

世界では度重なる自然災害、深まる分断、止められない戦争・紛争、そして温室効果ガスの増加が要因とされている気候変動問題など、人類の安寧を脅かすリスクは数多く存在しています。

我々の生活に目を向けると、ICTの飛躍的な発展により、効率化や情報のパーソナライズ化が進み、個人個人の便利さと快適さが追求されてきました。しかし、その多大なる恩恵と引き換えに、情報や時間に追われ、もしくは社会の分断を深め、かえって心のゆとりを失っていると指摘されることもあります。

世界的問題にしても、生活レベルの問題にしても、その問題を解決してWell-beingな世界を実現するには、世界と社会をより深く知ることが必要でしょう。そのためには、もっと精緻に多種多様に情報を観測、収集、分析し、未来を予測するような技術や仕組みが必要です。

こうした考え方から、次世代情報通信基盤をもとにWell-beingな世界の実現をめざすというIOWNの構想が生まれました。

持続可能性の危機

ICT分野の飛躍的な発展は、大量のデータを生み出しました。データ量は増加の一途で、今後も指数的な増加が見込まれています。大量のデータを扱うには、それだけ多数のコンピュータが必要です。その結果、膨大な電力が消費されており、その量は今後急速に膨らんでいくと見込まれています。

図1は世界のデータセンタのデータ量と消費電力の見通しを示しています。データおよび消費電力は大幅に増加する見通しです。2030年の値は大きな技術進展がない場合を仮定したものであるため,実際にはここまで膨大な電力を消費しないまでも、世界で生産されるエネルギーの大部分をICT関連の装置が消費するであろうという見込みは変わらないのです。

図1:世界のデータセンタのデータ量・電力量

図1:世界のデータセンタのデータ量・電力量

多くの方は、ICTのさらなる発展を期待し、それに疑いを持つこともないかもしれませんが、実際には持続可能性の危機にも直面しているのです。人類のさらなる発展には、持続可能な社会を実現する仕組みが必要であり、IOWNはそこに挑戦しています。