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2018年8月31日

あとひと押しを選手に届ける
アスリート応援レポート Vol.1

突き抜ける青空と熱きアスリートの魂

2年後に迫った2020年へ向けて、今後の成績を占う意味でも重要な位置づけとなる関東パラ陸上競技選手権大会。会場となった東京・町田市野津田公園陸上競技場には、NTTブルーの応援団が集結。世界をめざす選手へ熱い声援を送りました。

  • 画像:野津田公園陸上競技場の全景と背景に広がる青空の写真。 この日東京の空は青空が広がる快晴
    いよいよ待ちに待った競技が始まります

  • 画像:選手に声援を送るアスリート応援ボランティアの社員・家族の人々の写真。応援用のユニフォームを着て、フィールドに向かって拍手や声掛けをしている。 競技会場には社員・家族がたくさん駆けつけ
    堀越選手へ応援のエールを送りました

13時50分、いよいよ 男子 T12クラス 1500m決勝に堀越 信司選手が登場。
合図とともに美しいスタートを切った堀越選手は、なめらかな走りで先頭に立ち、そのまま独走状態に。大きな声援に包まれながら、4:13.48のタイムでゴール。自身が持つ4:04.62のアジア記録・日本記録には届かなかったものの、力強いレース展開を見せました。

画像:競技場のトラックを疾走する堀越選手の姿の写真。 1500m残り1周の鐘を聞くとラストスパート
グングンとスピードを上げてトップでゴールラインを駆け抜けました

2020年を見据えて 次へつながる走りを

「反省点はありますが、当初目標としていた4:15を切れた点、最後までしっかり押し切ることができた点はよかった」

今回の結果について、そう振り返った堀越選手。実はリオパラリンピック以降、体調不良や怪我に苦しめられてきました。

「今年、来年でしっかりと悔しさを晴らすことができればと思います。もしもアジアパラ(2018年アジアパラ競技大会、10月、インドネシア・ジャカルタ)に選んでもらえるなら、世界記録もどんどん出るような厳しい戦いになりますが、その中で上の順位をめざしていくのが2020年へつながっていくと思う。長い目で見ながら頑張りたいです」

と、今後への意気込みを語ってくれました。

T12クラス

視力がLogMar1.5から、2.6まで(小数視力換算:0.0025~0.032)。およびまたは視野直径10度以内。
(2018年度版 日本パラ陸上競技連盟 クラス分け説明表より)

  • 画像:応援メンバーの中にいた子供たちの写真。両親の間に挟まれはにかんだ笑顔をカメラに向けています。 大会に出場した選手全員を子どもたちと一緒に応援しました

  • 画像:レース終了後、カメラに笑顔を向ける堀越選手の写真。 レース直後、笑顔でインタビューに答える堀越選手

キッズレポーター始動!子どもならではの質問も

レース後、応援席まで挨拶に来てくれた堀越選手。

トップアスリートと直接話ができる貴重な機会ということで、応援に来ていた子どもたちから気になることを質問してもらいました。

  • どうしたら速く走れますか? (はるみちくん 4歳)

    まずはたくさんご飯を食べて、たくさん寝て、元気な体をつくること。それから練習を一生懸命することが大事です。

  • いつも食事で気を付けていることは何ですか? (ももかちゃん 小5)

    お肉など好きなものばかりではなく、野菜や魚など色々なものをバランスよく食べるように気を付けています。
    マラソン選手にはエネルギーが必要なので、白いご飯もたくさん食べるようにしていますね。

  • どうすれば長い距離を走れる体力がつくのですか? (ゆうきくん 小6)

    長い距離を走るためには、10分など短い時間からはじめて、少しずつ距離を伸ばしていくとよいです。
    それから休むことも大事なので、3日練習をしたら1日休むなどしています。休憩することも練習のうちなんですよ。

  • いつもどのくらい練習をしていますか?  (さおりちゃん 小1)

    あまり走らない月で700kmくらい。多い月では1,100kmほどで、1日あたりだと70kmくらいです。

それぞれの質問に明るく答える堀越選手の姿に、少し緊張ぎみだった子どもたちからも次第に笑顔がこぼれていきました。

画像:緊張しながらも堀越選手に握手を求めるキッズレポーターの少女と、少女の目線までしゃがみ、笑顔で手を合わせる堀越選手の写真。 強さの秘密などを子どもたちから堀越選手へインタビュー
世界の頂点をめざすアスリートを目の前に子どもたちの瞳が輝きます

感謝と笑顔を大切に2020をめざす

「今走っているのは自分の力だけではなく、周りのみんなや、興味を持って見てくれている人たちのおかげです、すごく感謝をしています。今後もその気持ちをもって競技をしていきたい」と語った堀越選手。

今後は、8月に開催される北海道マラソンへの出場予定など戦いが続きますが、2020年へ向けて、さらなる飛躍を予感させる笑顔を見せてくれたのでした。

画像:堀越選手を囲んで、アスリート応援ボランティア、キッズレポーターの皆さんの集合写真。皆カメラに向かって笑顔を浮かべている。 あとひと押しを選手に届けるアスリート応援ボランティアのみなさん「みんなでパラスポーツを盛り上げていこう」

TOPICS

ユニバーサルデザインが光る、町田市野津田公園陸上競技場

会場となった、東京の町田市野津田公園陸上競技場は会場入り口から競技場内まで途切れなく点字ブロックが続きオールフラットで観客席までたどり着くことができます。また競技場内には段差がほとんどなく、通路も広めに設計されるなど、優れたユニバーサルデザインが採用されていました。

画像:町田市野津田公園陸上競技場の入口の写真。点字ブロックが自動ドアの手前と先まで途切れなく続いている様子。