オリンピック・パラリンピック競技大会、サッカーワールドカップと並ぶ3大国際スポーツ大会の一つ、ラグビーワールドカップが今年9月に日本で開催されます。
アジア初の開催となる今大会は、世界中から大きな注目を集め、全国12会場で44日間にわたり全48試合が行われます。ラグビーの普及と発展はもとより、日本国内の様々なスポーツの振興、地域経済の活性化という意味でも、有形・無形の遺産の創出が期待されています。
2019年5月時点の取材記事です
大規模な国際スポーツ大会は、子供たちのグローバルな視野を育む好機です。
東京都 東久留米市立中央中学校は、オリンピック・パラリンピック競技大会の推進教育に力を入れ、これまでもオリンピック選手を講師に迎える特別授業を実施してきました。
その要請を受け、2019年1月23日に行われたラグビーの教育プログラムには、NTTコミュニケーションズ ラグビー部「シャイニングアークス」所属の羽野一志選手、鶴谷知憲選手と現役レフリーの川原佑氏が講師として参加しました。
出席した生徒たちは1年生の男子57名。ラグビーは未体験の生徒がほとんどでしたが、川原氏の解説を熱心に聞きながらルールや特徴を理解しました。
講義の後に行われたミニゲームには、羽野選手と鶴谷選手も参加。初めて手にする楕円球に戸惑う子供たちもいましたが、選手たちの指導によってうまくボールを使えるようになると、自然と周りに掛け声をするなど、コミュニケーションの上達にも繋がるワンシーンもありました。
生徒からは「いつからラグビーを始めたのですか?」という質問も出て、違う競技からラグビーに転向した経験を持つ両選手から、ラグビーは中学生や高校生から始めてもトッププレイヤーになれるスポーツだと説明があると、驚いたような様子も。「みなさんも一緒にラグビーを始めましょう!」という掛け声に元気な返事で答え、会場に喜びの声が広がりました。
これまで20か国40回を超える海外遠征を経験し、昨年のU20世界大会でも審判を務めた川原氏。講義では、海外遠征の時に撮影した写真なども見せながら、日本と外国の文化の違いについても触れ、海外に出て行くことで新たな経験ができること、またその経験に基づいた気づきや学びによって自分の可能性を広げられるということも話しました。
子供たちにとっては、日本で開催される2019年ラグビーワールドカップと2020年オリンピック・パラリンピックをきっかけとして、性別や年齢、国の違い、障害がある人・ない人など、様々な人々が共生する社会のあり方や考え方を理解するための第一歩となったことでしょう。
NTTコミュニケーションズ ラグビー部「シャイニングアークス」は、小中学生のラグビーの普及と育成・発展にも力を注いでいます。羽野、鶴谷両選手の代表入りと、今後の活躍にも期待が高まります。
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