【MWC26レポート】「進化を続けるIOWN!光電融合と光量子コンピュータでNTTグループが実現する未来の低消費電力社会に続き、世界最大級のモバイル関連展示会「MWC Barcelona 2026」(以下MWC26)のレポートをお届けします。今回は、AI エージェントに関するNTTグループの最新の取組みについてご紹介いたします。
MWCの会場では、AI エージェントや、無線ネットワークにおけるAI活用等、各社がAIに関する最新の取組みを多く展示しています。そんななか、NTTグループのブースにおいては、グループ全体のケイパビリティが伝わるよう、AIに関する様々な展示を行いました。特に、AIエージェントについては、法人向けと個人向けの取組みをそれぞれ展示し、多くの来場者にNTTグループの事業領域の広さに関心を持っていただきました。
NTTデータグループは、業務プロセスを変革するAgentic AIをはじめ、グローバルのマーケットにおいて、法人向けの革新的なソリューションを幅広く提供しています。今回の展示では、2024年10月に発表したAI活用コンセプト「Smart AI Agent®」における産業別のユースケースや、「フィジカルAI」に大きな注目が集まりました。
従来のAI活用は、あらかじめ人間が定義したワークフローや個別業務を支援するものが中心でしたが、「Smart AI Agent®」は、利用者の指示に応じてAIエージェントが自律的にタスクを抽出・整理・実行し、業務プロセス全体を一気通貫で支援するコンセプトです。
最大の特長は、各専門知識をもった複数のAIエージェントが自律的に協調しながらユーザーの業務プロセス全体を一気通貫で支援する点です。これにより、単一業務の効率化にとどまらず、ビジネス目的に応じて業務全体を最適化していくことが可能になります。

これにより、例えばサプライチェーン上の課題が想定される場合でも、AIエージェントが必要な情報を収集・整理しながら対応策を導き出し、必要に応じて利用者の意思を確認しつつ実行を支援します。人は使い慣れた業務画面やアプリケーション上でAIの提案を確認し、判断・承認することで、より迅速に業務を進めることができます。


また、製造業向けに展示した「フィジカルAI」も大きな反響を呼びました。
従来の画像認識AIは「その瞬間」の異常を検知するものでしたが、フィジカルAIはカメラの映像を通じて、部品を組み立てるプロセス全体や作業の連続性を学習・理解します。
人間やロボットが正しい部品を使い、正しい順序で作業を行っているかをモニタリングすることで、より高度な品質管理や自律制御の実現をめざします。

さらに、小売・通信業界向けのデモンストレーションとして、ユーザー側のAIエージェントと店舗側のAIエージェントが自律的に連携し、購買や提案を最適化する未来のショッピング体験も披露しました。AI同士が連携してビジネスを動かす、具体的なユースケースを紹介しました。

続いてご紹介するのは、NTTドコモが2026年夏頃のサービス開始をめざして開発を進めている個人のお客さま向けAIエージェント「SyncMe(シンクミー)」です。
NTTドコモは2008年の「iコンシェル」、2018年の「my daiz(マイデイズ)」と、長年にわたりお客様の生活をサポートするエージェントサービスを追求してきました。生成AIの飛躍的な進化により、私たちが当初から描いていた「真にユーザーを理解し、生活に寄り添うエージェント」がいよいよ実現できる時代となりました。
現在の汎用的な生成AIは、ユーザーが上手な指示(プロンプト)を入力しなければ良い回答が得られず、どこか「冷たい」「使い方が分からない」という課題(ペインポイント)を抱える方が多くいらっしゃいます。
そこで新しいAIエージェント「SyncMe」では、「ユーザー理解」に徹底的にこだわりました。dアカウントに紐づく過去のデータや、ユーザーがアップロードした写真などを掛け合わせることで、AI側がユーザーの関心事をあらかじめ理解し、少ない入力でも個人の嗜好に深くパーソナライズされた回答を瞬時に提示します。

また、真っ白なチャット画面から会話を始めるハードルを解消するため、「ワラピィ」や「ヨミドーリ」といったキャラクターインターフェイスを採用しています。これにより、単なる便利なツールにとどまらず、ユーザーが「つい話しかけたくなる」「使い続けたくなる」愛着のある存在になることをめざしています。

将来的には、ユーザー同士のAIエージェントが裏側で相談し合って友人との旅行の計画を立ててくれたり、美容院のAIエージェントとやり取りして自動で予約を完了してくれたりといった、「エージェント・トゥ・エージェント(Agent to Agent)」の世界観も構想しています。
本サービスは、2026年春頃に一部お客さま向けに先行公開し、想定外の使われ方も含めて学習とチューニングを重ね、正式サービス開始に向けてさらに磨き上げてまいります。
パーソナルAIエージェント 「SyncMe」パイロット版のモニター募集を開始
https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_260302_h1.pdf

NTTグループは、AI時代を支えるモバイルネットワークやデータセンター、光量子コンピュータなどのデジタル基盤に加えて、高い技術力を武器としたAI時代をリードするソリューションやサービスを今後もグローバルで提供してまいります。
【MWC26レポート】進化を続けるIOWN!光電融合と光量子コンピュータでNTTグループが実現する未来の低消費電力社会
https://group.ntt/jp/magazine/blog/mwc_barcelona2026_report01/
世界最大のモバイル関連展示会「MWC Barcelona 2026」基調講演レポート
https://group.ntt/jp/magazine/blog/mwc_barcelona2026_report/
※Smart AI Agent®は、株式会社NTTデータグループの英国および日本国内における登録商標、米国、欧州連合における商標です。