NTTグループではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を様々な取組みを通じて推進していますが、今回は、2025年1月12日にLean In TOKYO※1が開催した「LEAN IN DOCOMO※2×Lean In TOKYO」のコラボイベントについてご紹介します。
(LEAN INとは「一歩踏み出す」という意味で、Facebook社で初の女性役員となったシェリル・サンドバーグ氏の著書『LEAN IN(リーン・イン):女性、仕事、リーダーへの意欲』からその理念が世界中に広がり、国内外でたくさんのLEAN INサークルが生まれました。)
※1世界各国にあるLean In Networkの一つで、日本の地域代表として米国から選ばれ、グローバルではLean In Network Tokyoとして活動
※2「NTTドコモグループの女性が自信・勇気・志を持ち、一歩踏み出すきっかけをつくる」をミッションとして、2018年から有志での活動を開始したNTTドコモでの職場公認サークル

当日、スペシャルゲストとしてNTTドコモ執行役員 本昌子とLEAN IN DOCOMO Co-founderの齋藤真希が参加、「パネルディスカッション⇒ワークショップ⇒懇親会」の流れでイベントが開催され、多くの参加者がD&I推進について語り、大盛況のうちに終了しました。
LEAN IN DOCOMOは、日本で初めてのLean Inの企業内サークルですが、その立ち上げの道のり(過去)や現在の取組み、未来の展望について話ました。
本昌子は、ダイバーシティ推進室長として取組みを始めるにあたって、多様性が経営にどう必要なのかを社員に浸透させるための活動を考えるところから始めました。
2015年に現場の社員によるダイバーシティ活動のワーキンググループをスタートし、自分たちで課題を見出し、提言して変えていくことで次第に社員全員の当事者意識が醸成されていきました。そのワーキングメンバーの一人が齋藤真希で、LEAN IN DOCOMOが始動していくきっかけとなりました。LEAN IN DOCOMOは当時3人からスタートし、現在、社内のSlackチャンネルメンバーは450人に広がっています。
ボトムアップの力が動き出すことで、この活動から仲間が増え、人事部やエグゼクティブに生の声が届き、さまざまな制度が生まれ続けています。
変化を起こすのはボトムアップの力。そのリアルな躍動感を感じるパネルディスカッションでした。オーディエンスからも活発な質問や意見が寄せられました。

続いて、スペシャルゲストとLean Inメンバーも交えた、7つのグループでのワークショップが行われました。
テーマは「もし何も制限がなかったら、どんなD&I施策がほしい?」。これはシェリル・サンドバーグが著書『LEAN IN』の中で語りかけている言葉、「What would you do if you weren't afraid?/もし恐れるものがなかったら、何をしますか?」に由来します。
どのテーブルでも身振り手振りを交えた熱のこもった対話が繰り広げられ、明るい笑い声が響き、参加者各自の意見が書かれたポストイットがどんどん増えていきました。

懇親会では、スペシャルゲストとの歓談や参加者同士、Lean Inメンバーとの交流が活発に行われました。なんと「新しくサークルを立ち上げます!」という声も上がり、Lean Inの輪も広がりました。最後に「活動の継続の秘訣は何でしょう?」という会場からの質問に対してのスペシャルゲストの回答を紹介します。
「継続の秘訣は楽しくやること、ひとりでやらずに皆でやる!」ということ。そして、D&Iというと"女性活躍推進"や"女性の管理職登用"などという言葉が浮かび、男性はないがしろにされるという誤解が生まれがちですが、ジェンダーを問わず、全員が共に課題を解決する仲間であるというメッセージを力強く述べました。
今回のイベントでは、事務局側はNTTドコモに加えてNTTドコモビジネス(開催当時NTTコミュニュケーションズ)が参加、またイベント参加側ではNTTドコモグループに限らずNTTグループ横断で多くの女性社員が参加し、グループ横断で新しい交流が生まれました。
さらに、NTTグループ各社の視点や経験が加わることで、より議論が深まり、LEAN IN DOCOMOを超えた活動の可能性が広がることを感じることができる場となりました。多様性を尊重し、未来に向けて新たな一歩を踏み出していくための意識を共有できたことは、大きな成果です。
新しい出会いから、組織や社会を変えていくボトムアップ活動の勇気の輪が広がる。そんなイベントになりました。

(役職は取材時点のものです)
LEAN IN DOCOMOの取組み
女性社員サークルが挑む!ジェンダー平等への道
https://group.ntt/jp/sus_conf/2023/A37.html